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ウェアラブルデバイス勉強会@大阪に登壇しました

7月8日に、大阪で開催された日本ウェアラブルデバイスユーザー会主催の「ウェアラブルデバイス勉強会」に、新事業創造係IoT班の中西波瑠とKDL新事業創造係IoT班長の村岡正和が登壇しました。ウェアラブル分野の最近の話題やネタを交換しましょう、という会で、東京、大阪で定期的に開催されています。 今回は、日本ウェアラブルデバイスユーザグループ代表理事 神戸大学大学院工学研究科教授 塚本昌彦教授のお話と、中西、村岡の発表後に懇親会というスケジュールでした。 会場でおすすめウェアラブルDIYを紹介する塚本教授。 thunder_0712002.jpg で、突然ですが、これは何でしょう? これは何かというと、センサで雷雲を検知して、リストバンドのディスプレイにアラートを表示する人命救助用のウェアラブルデバイス。 実は書籍にも掲載されています。 「AGE OF SUPER SENSING センシングデザインの未来」はこちら 今回の中西の登壇タイトルは、

「ヒトの感覚を拡張するデバイスが命を救うミライ」 ~雷検知リストバンドをつくってみた~

登壇した中西は、この「雷検知リストバンド」をDIYで開発したエンジニアです。 さて、今回の勉強会では、このリストバンドを開発した経緯、開発の方法、改善状況の進捗、今後の展望などについてご紹介しました。 thunder_0712001.jpg なんといっても反響が多かったのは、このリストバンドがビジネスではなく社会貢献であるということ。 実は、このリストバンドはルワンダに訪問した際に、雷被害による死者が多いことからITによって人命救助に貢献できないかと考えて開発したものです。帰国後に秋葉原で雷センサを見つけて、中西が二日ほどでプロトタイプを実装しました。 thunder_0712003.jpg ITで世の中を良くしていきたい、と考える多くのエンジニアに賛同をいただけたのではないかと思います。 また、今後のデザイン案やセンサを応用した雷被害予防システムなどの展望は、広報室も正直驚きました。今後が楽しみです!

所感(登壇者:中西)

参加申し込みが当初10名ほどでしたが、当日の飛び込み参加も多く、最終的には会場が埋まるぐらいの方々にご参加いただきました。想像以上に反応は大きく、登壇後には、「3Dプリンタでリストバンドのケースを作りたい」と、名乗り出てくださった方があり、現在その方とケース作成を進めています。 登壇の機会をいただきありがとうございました。 ちなみに、リストバンドはもっと改善するためにオープンソースハードウェアとして公開してます。ぜひみなさま、改善にご協力を! 2017-07-12_163531.jpg https://github.com/kobedigitallabo/thunder-watcher

追記(2017/07/19)

本勉強会の終わりに、「3Dプリンタでリストバンドのケースを作りたい」と名乗りをあげてくださった宣伝ジョーズ株式会社 藤原 健五様より、その後ケースが届きました。 case_01.jpg 雷検知なので、「三つ巴」をイメージして作ってくださったとか。雷様の太鼓感、出てますよね。 裏はこんな感じです。 case_02.jpg 組み立てている写真もいただきました。 ケースの下側にメインボードをネジ止めし、LEDの位置に留意しながらケース上側を爪に合わせてはめます。 caseflow_01.jpgcaseflow_02.jpg

ケースの隙間から割り箸(硬すぎない棒状のもの)でディスプレイのマウント部分の裏側を支えながらディスプレイをケースの上から刺し、ディスプレイを取り付けます。裏側にバンド部分を取り付けます。

caseflow_01.jpgcaseflow_02.jpg

カバーを装着してねじ止めしたらできあがり。

caseflow_05.jpg

藤原様、組み立て写真、手順のご提供ありがとうございました!