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2017年 新年スペシャル対談

2017年 新年スペシャル対談

2017年がスタートしました。 十二支や干支の考え方では、今年の十二支である酉(とり)は「取り込む」といわれ商売繁盛につながると考えられているそうです。「果実が熟した状態」を表す酉という漢字には、物事の機が熟すという意味もあり、商売繁盛に加えてますますこれまでのビジネスが実を結ぶ一年となりそうですね。

この対談では、同じ神戸の地に本社を置くフェリシモの矢崎和彦社長(以下、矢崎)とKDLの永吉一郎社長(以下、永吉)が昨年を振り返り、それぞれの業界や経済の今後を予測。運気やお客様も「取り込む」1年になるよう、これからの方向性や新たなサービスの展望までを語っていただきました。

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株式会社 フェリシモ
1965年創立、神戸市中央区に本社を構え、主に生活雑貨やファッションアイテムを中心に自社開発商品の通信販売を行う。
WEBサイト:http://www.felissimo.co.jp/

2015年に50周年を迎えたフェリシモ、新たな事業に取り組んだ2016年

フェリシモ矢崎社長

2015年にフェリシモは創業50周年を迎えました。以前から周年事業は5年間をかけて徹底的にやりたいと決めているので、今も50周年記念行事期間中で最後の仕上げをしているところです。

これまでもさまざまな取り組みをしてきましたが、昨年は従来の事業の延長線上だけではなくさらに新しいものを生み出していきたいと、新しい種を植え付ける期間と考えていました。フェリシモは何もないところから企画を考えて、それを商品にして、カタログやWEBといった情報に置き換えて、お客様にお伝えして、日本中からご注文をいただき、物流に乗せてお届けしてお金をいただくといった一連のバリューチェーンの中に独自のノウハウや仕組みがたくさんあります。これまではフェリシモのビジネスを回すためにのみ活用してきましたが、方向を変えると他社にはない仕組みがあるのではないかと気づきました。

それを活用した新しい事業の一つが「ふるさと納税」に関する事業で、商品開発や媒体づくりなどをスポットでお手伝いさせていただくこともあります。2015年に実施した兵庫県の子育て支援プロジェクトでは、企画・商品選定からお届けまですべてを担当させていただきました。2016年は今あるリソースを活用した新しい事業を作ることにも取り組んだ一年だったと感じています。

「ふるさと納税」という制度は面白いのですが、真意は地方創生です。その事業だけに注力してしまうと、制度がなくなった瞬間に終わってしまいます。我々は、その部分だけがやりたいのではなくて、地方を元気にしたいのです。地方にはたくさん魅力的なところがあるのに、どこか東京のコピー&ペーストのように見えることがあります。そうではなく、もう一度それぞれの魅力を引き出していく取り組みを作りたいのです。「ふるさと納税」以外にもさまざまなお手伝いをしていきたいと考えています。

KDLは2016年にIoT専門部署を立ち上げた

KDL永吉社長

相変わらずIT業界は新しいバズワードがどんどん出てくる業界ですが、今KDLが本気で取り組みたいのは「AI(人工知能)」「IoT(モノのインターネット」「ウェアラブル」の3つです。これまで約20年間ソフトウェアを扱ってきて、実際のハードウェアを対象にするのは初めての試みですが、社内が変わったと感じたのは「はんだ付け」特有のにおいがするようになったことでした(笑)
面白いのは、自分自身がメーカー出身だからか、IoTはどこかで見慣れた物づくりの風景だと感じることです。製造業と呼ばれたものに進化したITが加わることで、今まであり得なかったものでもなんでもできてしまいます。通信とクラウドとセンサーを扱える技術があれば、IoTというのはいつでもどこでも取り組めるものだと痛感しているところです。

昨年、KDLでは神戸を中心に日本のWEB業界で活躍しているスーパーエンジニアの村岡正和を社外取締役に迎え、4月にIoT専門の部署を立ち上げました。技術者が入ったことで、肌で感じるほどに社内に大きな刺激をもたらしたのが非常に印象的でしたね。なぜかというと、彼は「ITの開発は秒速が基本。考えているうちに時間が過ぎる」と言う信念の持ち主ですので、彼のものづくりは文字通り秒速です。買ってきたセンサーをもとに2日くらいでモノを作ってしまう。そして作ったモノをプレゼン資料もなくお客さまに見せに行き、「よくできた企画書」よりも食いつきがよく、それをどんどんビジネスにつなげていく力を周りに見せつけています。それにより今までになかった業界からの引き合いがあり、考えられなかったスピードで開発が進んでいくなど、目に見えて分かる変化のある1年になりました。

AIについては、もう何度目かのブームですが今回は産業分野が細かく分かれているのが特徴です。うまくいっている分野もあればそうでない分野もありますが、KDLがやるからには20年来関わってきたECの世界で役に立つものにでないといけないと感じています。また、KDLが京都大学と開発している関係性技術は「AIにできないことができるAI」として注目を集めているのも大きいですね。
例えば、いつも使っているECサイトのレコメンドで商品を買うことが多かったが、ある日お店に行ってみると、ふと見た棚に「レコメンド機能では絶対上がってこないがすごくほしい商品を見つける」といった、ネット上では体験できないことが今でもよくありますよね。クイズや碁などでは、正しい答えを早く導くためのツールとして使われることの多いAIですが、関係性技術を用いることで今ある行動履歴だけでは生み出せないような価値観をネットでも提供できたら「リアルショップでの買い物体験」を再現できるのではないかと考え、現在技術をチューニングしている最中です。

手芸キット「クチュリエ」向けのウェアラブルアプリを共同開発

ウェアラブルデバイスで手芸体験する様子 ウェアラブルデバイス(Telepathy Walker)で 作り方を見ながら手芸を行うアプリ

昨年、ウェアラブルデバイスやそれに関する最新技術を紹介する「ウェアラブルデバイスって何だ?フェスティバル」でフェリシモ様とウェアラブル端末専用のアプリを共同開発し、出展させていただきました。このアプリを出展すると展示会などあらゆるイベントで行列ができ、小さな子どもでもアプリを見ながらだとちゃんと作れることに驚きます。アプリにしたのが「クチュリエ」(フェリシモの手づくり雑貨)の手芸キットなので、体験自体は子どもや女性が多いのですが、内容を変えれば万人に受け入れられるすごい取り組みだと感じています。

ウェアラブルだけでなくIoTやAIについても、毎日情報には接しよく聞きますが、フェリシモと関連付けて考えるという習慣がありませんでした。それだけに紆余曲折を経て実現できた「クチュリエ」のアプリにはびっくりしました。手作りや手芸といった分野とは全く関係ない人でも本当に簡単にできるのです。社内からは「途中で止められるのが便利」「両手が空くのがすごい」と称賛の声が上がっていますよ。

これがヒントになってある企業の社長から自社の周年事業で社員へプレゼンする際に、ウェアラブル画面に長い原稿を映しながらプレゼンしたいと依頼をいただきました。ウェアラブルデバイスを使ったプレゼンは見た目が未来的だということと、社長が社員の目を見ながらよどみなく話せることで大成功だったと聞いています。現実と、今目の前で実現したいこと、視線が違うものを同時にやることはすごいことにつながるのだとヒントをもらいました。視線を外さないままできるのが強いポイントです。

自分自身でも試してみましたが、手芸キットなどの場合は材料と作り方を紹介する紙が届いても「なみ縫い」が何のことが分からなければ作れない物もありますよね。PCやスマートフォン上で見られる作り方動画もありますが、アクションを考えるとウェアラブルのほうが数段便利だと感じました。

アプリに関してはその通りだと思いますが、まだまだウェアラブルデバイス自体が高価なのが課題です。このままでは世の中に浸透していきづらいのです。ただ、あと4~5年もたてば手に入りやすくデザインも豊富になってくるはずだとは思います。そうなれば、今のように電車に乗ると全員顔を下に向けてスマホを見ている日常はなくなります。ウェアラブル浸透期とも呼ばれる2017年の動向次第では、スマホを見なくなる時代も近いのではないでしょうか?

ウェアラブルデバイスの未来には無限の可能性

視線を外さず、コンピュータディスプレイでできることは全部できるウェアラブルですが、昨年秋にIoTでサーモグラフィカメラ搭載のウェアラブルデバイスを作りました。サーモグラフィカメラと通信、クラウド、センサーを使ってセンサーで見えていることを人間の視覚に見せる技術を開発したのです。夜暗い道で使えるようになれば防犯対策にもつながるなど、目の付け所を変えればサービス化も近いと感じます。工場で物を組み立てる時には「新人は下手」だという通説を覆せるかもしれません。

インフラのファシリティーマネージメント(社屋、工場などの施設を効率的に管理する手法)と表現すればいいでしょうか、例えばこういった技術を活用してクラックの発生を検査する超音波センサーを見える化できる技術を開発できれば、多くの作業員が人生をかけてやってきたような仕事が、センサーで簡単にできるようになるのではないかとも考えています。

IoT班がルワンダ・キガリへ行った際にも大きな可能性を感じました。ルワンダには悲しい歴史があり中堅スキルをもつ層がいない国なのですが、日本のITが現在のルワンダに対して何かを叶えられる可能性はとても大きいのです。例えば、ルワンダは雷が多く年間で何千人と死者が出ているという情報を受けて、雷センサーをリストバンド型にして持っていくとすごく喜ばれました。こうやって世界に目を向けると、そんなことは今でもいくらでもあるのではないでしょうか。手のひらに乗るようなもので、KDLは世界とつながることができるのです。今はクラウドにオープンソースの時代です。大きくて固い仕事に固執すると大きな可能性を見失うのではないかと考えさせられましたね。

できることは「安く作ること、早く送ること」くらいだと考えがちですが、カスタマージャーニーという観点で捉え、お客様の購買パターンを分析すると行動が見えてきます。そこで、新たなマーケットが掘り起こせる知恵やアイデアの商品を提供していきたいと思います。これだけたくさんの企業があり市場が成熟していますが、新しいビジネスチャンスはまだまだたくさんあります。世界をマーケットに転換できるのは面白いので、フェリシモはとにかく新しい事業の可能性をいくつも見つけていきます。社内でも部活制度などをさらに進め、さまざまな事業が育つ年にしたいです。

通販企業の強み、お客さまとの関係づくり

たくさんのお届け箱 お客様がデザインしたお届け箱

ITのスタートアップベンチャーを見ていると、最大の課題はまず自分たちのサービスに顧客を集めることだと感じます。そういう意味では、フェリシモ様は強いですね。豊富なユーザーネットワークがあることを前提に、あらゆる事業のトライアルができますよね。

ステージングエコノミーといって、人は役割と舞台を求めているものです。フェリシモはお客様との関係性を活かして、50周年を記念し50種類のお届け箱のデザインを募集したところ約4000通の応募がありました。こちらから呼びかけを行うと、返して下さる方がいるというのは何をするうえでも非常に大きいです。お客様と築いてきたこの関係性を今後どう活かせるかを常に考えています。感動体験を提供することで、お客様とフェリシモの近い関係性を築けているのではないかと考えています。

日本の「Kawaii」を海外展開、2017年は情報セキュリティ強化がカギに

Oh my kawaiiii WEBサイト Oh my kawaiiii!!

海外のお客様も多く、海外進出は大きく2種類に分けて展開しています。1つ目は、現状のサイトを英語・中国語・韓国語に多言語対応するというパターンですが、これだと商品が多すぎて、初めてご覧になる方には伝わりにくいという懸念もあります。2つ目は、日本の「Kawaii」ものだけを集めた「Oh my kawaiiii!!」という英語サイトを作って、フェリシモの商品を販売したり、他社とコラボしたりしているパターンです。2016年はフェリシモ猫部のお店ができ、調味料を作るための材料とレシピをセットにした「素材の学校、そ。」を始めるなど、ほかにも新しい種をたくさんまいた年になりました。

「越境EC(海外向けのECサイト)」は当社も力を入れていきたいテーマで、当社が扱うECパッケージでも対応を進めている最中です。これからのビジネスは国内市場だけでなく海外市場を含めたグローバルな展開が必須であり、それをWEBというツールで後押ししていきたいのです。
また、グローバル展開には情報セキュリティの強化も必要になります。2016年4月にEU域内の個人データ保護を大幅に強化する「一般データ保護規則」が可決されましたが、2018年6月には運用が始まるので、2017年はEU域内のデータを扱う企業にとって開始に向けた準備の一年になります。KDLでは社内で啓もう活動の一環として勉強会なども開催しています。

海外の興味深い取り組み「シェアリングエコノミー」

ものすごく面白い取り組みですね。2015年2月にアメリカ西海岸を視察した際、ライドシェアサービス「Uber」を体験し、イートビズ(家でレストランのように飲食を提供する仕組み)を体験しました。特にイートビズは料理上手な人であれば初期投資なしでレストランを経営できるようなものです。運営されている方の楽しくて仕方ないといった様子を見て大きな可能性を感じましたね。フェリシモでも「フェリシモホテル」として、お客様の家の中に「フェリシモルーム」「クチュリエルーム」などを作っていただき、フェリシモが運営できたらと考えていたのですが、日本の法律ではなかなか実現が難しいのです。これは大きな損失です。

サンフランシスコ周辺はホテル宿泊代が非常に高価なので、シェアリングエコノミーがリアルエコノミーを邪魔しておらず、客層は全くと言っていいほど異なります。客層が違うからこそマーケットを広げることにつなげる意味があるのに、それは非常に残念ですね。現在は、ありとあらゆる事業がアプリから購入できるようになってきている訳ですから、日本もうかうかしてはいられません。2020年に向けてのホテル問題は全く解決していないのです。

宿泊という意味では、フェリシモでは現在神戸市の移住促進事業を受けた「神戸試住体験」というサービスを展開しています。関西を訪れる観光客目線で考えると、京都や大阪は行くところが非常に多いのですが、神戸はあまりないのが現状ではないでしょうか。ですが、神戸は観光名所こそ少ないけれど、生活した時にどれだけ素敵な街か感じられるすごく魅力のある街です。住んでみないと分からないと2015年に「LIVE LOVE KOBE(リブ・ラブ 神戸)」プロジェクトを立ち上げ、昨年夏ごろの募集では定員の7倍の申し込みがあるなど好評を博しています。KDLもフェリシモも神戸の企業なので、神戸の盛り上がりを作る広報活動も協力してやっていけたらと考えています。

2017年、KDLは世の中の"ラボ"に、フェリシモは事業を生み出す一年に

2017年、決意を新たにする矢崎社長と永吉社長

ITは今や社会そのもので、「生活×IT」「農業×IT」など何かと掛け合わせることが多いのですが、数ある企業の中でKDLと仕事をしたいと思っていただけるように、どんなパズルでも埋められるように、ただ四角いピースではなくどこかとがった企業にならなければいけないと考えます。世の中のラボになるため、2017年は「×IT」ではなく「×KDL」を目標に、酉年だけに世界へ羽ばたく年にします。

2017年も引き続き種をまき続けることを続けます。それを促進するために社内制度を作って、社内起業できるようにしたいのです。KDLと合体してサービスを作り上げるのもいいと思います。そういったことは意識的にやっていかないと進んでいきません。商品は生まれても事業は生まれてこないという実情を変えていく、それを形にしていく年にします。

対談記念!フェリシモ様オリジナル手帳「JOYMO」プレゼント

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「JOYMO」は、フェリシモ様が販売するコンテンツ手帳+月刊スケジュール帳+タグ型ケースがセットになったオリジナル手帳です。
2017年KDLお年玉企画にちなみ、抽選で17名の方にプレゼントしますので、ぜひご応募ください!

応募方法右記応募フォームよりご応募ください。
応募〆切2017年1月20日(金)中
当選発表商品の発送をもってかえさせていただきます。

※お預かりしました個人情報は本企画の当選のご連絡にのみ使用させていただきます。

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