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衛生委員会:VDT疲労改善ストレッチセミナーを開催

KDL衛生委員会では昨年、社員を対象とした「VDT疲労改善ストレッチセミナー」を開催しました。当日の様子をご紹介します。

VDT疲労とは

ディスプレイを持つ画面表示装置を用いた作業のことをVDT(Visual Display Terminals)作業と言い、それらを使うことによって起こる疲労をVDT疲労と言います。VDT疲労は、目の疲れ、首や肩のこりなどの肉体的な疲労、イライラや不安など精神的な影響を及ぼすこともあります。

近年急速なIT化が進み、スマートフォンやタブレットの普及も手伝って、VDT作業の一般化、長時間化、複雑化は進展の一途をたどっています。我々KDL社員も仕事のほとんどをパソコンで作業しますので、上記のような心身の不調に陥りやすくなります。

開催のきっかけ

KDLが加入している協会けんぽ兵庫支部より、「わが社の健康宣言」に参加している企業向けに、健康講座の案内をいただきました。

衛生委員会で検討した結果、デスクワーク中心という業種柄、慢性的な肩こりや首こり、腰痛を持っている社員が多いのではないかという理由から、プログラムの中から「機能改善ストレッチ」「VDTセミナー」のどちらかが良いのでは?との意見でまとまりましたが、結果として、上記2つのプログラムを組み合わせた内容で開催していただけないか相談し、ご快諾いただきました。

頭の回転トレーニングからストレッチへ

本セミナーは、協会けんぽ兵庫支部が株式会社ルネサンスへ委託して実施されるもので、今回はKDL近くのルネサンス神戸でスポーツトレーナーをされている方に来社いただき、色々なストレッチを教えていただきました。

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最初はちょっとした頭の回転のトレーニングから始まり、アイスブレークの後は、肩や腕のほぐし、腕のマッサージ、首のストレッチなど本格的な動作へ。誰でも知っている動作なのですが、しっかり効いていることを実感できるものでした。

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開始当初は業務終了後で疲れていたからか、動作を間違える社員もおり、失笑の声が上がっていましたが、いつしか全員が真剣そのものになっていました。疲れがたまっているところがほぐれてきたな、と感じるのと同時にだんだんじんわり身体が温まり、後半には暑くなってきました。血行が改善された証なのでしょうか?その効果にビックリです。

セミナー終了後

KDL筋トレ部のメンバーも参加しており、終了後も、トレーナーの方におススメの筋トレなど、色々な質問が飛び交っていました。

アンケートでは、以下のような意見が寄せられました。

  •  目と肩の疲れが取れた
  •  血が流れている実感があった
  •  分かりやすく、家でもしてみようと思った など

また、内容の理解度・講師の満足度ともに100%を達成できたのが嬉しかったです!セミナーの内容や利用者の満足度が高いことはいいことなのですが、それだけ皆さん疲れがたまっているんだな、とも感じました。

VDT作業に疲れを感じたら

2002年に厚生労働省により「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」が策定されていましたが、近年の情報機器作業の多様化や技術革新に対応するため、2019年7月に「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」としてその内容が見直されました。

作業が連続した場合はストレッチをして小休止すること、普段から正しい姿勢を心がける、ある程度リラックスした形で作業に臨めるよう足元は整理しておくこと、等が大切です。椅子を用いたものなど、家でも実践できる内容についても分かりやすく教えていただきました。
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最後に

今回のセミナーでは、VDT疲労についての理解を深め、予防や疲労回復の方法を学ぶことができました。セミナーで学んだことを生かし、時間の都合などで参加できなかったメンバーにも伝えていきたいと思います。