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新規事業を生み出すアイデア創出のヒント

こんにちは。エンゲージメントリードの内田です。

DX推進の勢いの中で、既存事業にとどまらず新規事業を考える機会が増えていますが、事業を考える前にその種となるアイデアがなければ何も始まりません。
しかし、アイデアを生み出すと一言でいってもそれは簡単なことではありません。突然「新規事業のアイデアを出してください」と言われても、きっと多くの方が頭を抱えてしまうでしょう。

そこで、どうすればアイデアを生み出すことができるのか、何をすればいいのか、アイデア創出のヒントとなるステップのいくつかを紹介したいと思います。

新規事業の種になりうるアイデアとは?

では、新規事業の種になりうるようなアイデアはとはどんなものでしょうか?
アイデアが浮かんでも、単なる思いつきでは、価値のあるアイデアとは言い難いです。
なぜならば、大抵のアイデアは既に誰かが思いつき、サービスとして世の中に存在しているものも多いからです。

ビジネスとして価値のあるアイデアかどうかを判断するポイントとしては、次の3つがあります。

  • 新規性(新しい価値があるのかどうか)
    既に類似した事業やサービスがあったとしても、新しい価値を提供できるものであれば問題ありません。差別化できる新規性があるかどうかが重要です。
  • 解決性(課題を解決できるのかどうか)
    その事業やサービスが誰のどういった課題を解決できるのか、悩みを解消できるのか、が明確でなければなりません。誰も欲しがらないサービスでは意味がありません。
  • 収益性(継続的に利益を得られるのかどうか)
    持続可能な事業やサービスを創出する上で、収益が見込めるかどうかは重要な要素です。また、社内や経営層のコンセンサスを得るためにも仕組みが説明できるよう準備しましょう。

上記の基準でアイデアを見直すことで、そのアイデアが本当に新規事業の種になるのかを見極めることをおすすめします。

ここで、事業に限らず、アイデアの定義としておさえておきたい考え方をご紹介します。


アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
-『アイデアのつくり方』(ジェームス W.ヤング著)

単なる思いつきから、価値のあるアイデアにしていくには、様々な要素を組み合わせて考えていく必要があります。
なにか斬新な考えがふと頭に浮かぶ!ことがアイデア創出なのではなく、既存の組み合わせからアイデアが創出できる、ということを知っておくことが大事です。

アイデア創出で試してみたいフレームワーク

アイデア創出が単なる思いつきではないことをご理解いただいたと思いますので、続いては、どのようにすれば既存の組み合わせからアイデアを創出できるのか、手がかりとなるいくつかのフレームワークやプロセスをご紹介したいと思います。

KJ法

KJ法は単純なアイデアから新しいアイデアのヒントを生み、その流れでアウトプットまでできるフレームワークです。まず、ポストイットになどにアイデアを書き出した後、似たアイデアをグループ化します。そこから各グループの相関性を図解し、グループ名や相関を文書化します。

KJ法.png

マンダラート

マンダラートとは、曼荼羅模様のようなマス目を作り、そのマス目一つ一つにアイデアを書き込むことで、アイデアの整理や拡大などを図り、思考を深めるフレームワークです。3×3の9つのマスを書き、真ん中にテーマを記入し、そのテーマに関連するアイデアを周囲に書き込んでいきます。最初のテーマに関連するアイデアを周囲に8つ書き込んだら、次にそれぞれの関連アイデアの周囲にさらに8つのアイデアを書き込むことで、発想を広げていくことができます。

マンダラアート.png

5W1H

抽象的なテーマを、より具体化するときに有効なフレームワークです。アイデアだけでなく、情報整理や課題発見など幅広く活用できます。

5W1H.png

デジタル・コラボレーションでのアイデア創出のプロセス例

KDLが提供する「デジタル・コラボレーション」の、アイデア創出フェーズにおけるプロセスの一例をご紹介します。私達は、お客様のDX推進を伴走支援するために、日々最適なフレームワークをピックアップしながらプロジェクトを進めています。

  • ペルソナ定義
  • カスタマージャーニーマップ
  • 3C概要把握
  • マーケットリサーチ
  • デジタル活用仮説検討
  • データ分析による仮説設定

それぞれのプロセスの詳細についても、今後ブログで紹介していければと思います。

▼デジタル・コラボレーションの詳細はこちら▼

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執筆:内田 恵

エンゲージメントリード Arranger