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デジタル・コラボレーション事例を少し紹介します!

こんにちは。エンゲージメントリードの弓山です。 

このブログでは数回にわたって、私達KDLが提供するデジタル・コラボレーション(DC)について、エンゲージメントリードのメンバーがいろいろな視点からご紹介しています。とはいえ、「まだイマイチイメージがつかめない・・・」という方もいらっしゃるかと思います。そこで、今回は今まさに進行中のプロジェクトを例にDCをご紹介したいと思います。 

今回は、会社に検証データを活かして「新たなサービスを創りたい!」というオーダーでした。具体的には、エンドユーザーで稼働する装置の稼働状況データ、お客様内の研究施設にある装置で取得した蓄積データを活かして、ものづくりの現場にいてさらに役立つ新たなサービスを創りたいというご相談でした。

「取り扱う装置と一緒にサービスを是非エンドユーザーに使っていただきたい!」という担当者の方々の熱い思いと、どのような蓄積データがあるのかをヒアリングさせていただき、新たなサービス構築に向けてプロジェクトは動き出き出しました! 

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今回まずやったこと

まず、お客様が新たに提供したいサービスは、どんな顧客を想定しているのかを整理し、お客様と一緒にペルソナを設定しました。「ターゲット」と「ペルソナ」という言葉は混同されることがありますが、ペルソナはターゲットよりも詳細に深く、リアルな人物に落とし込んでいくことで、より顧客をイメージしやすくなります。

そのため、ペルソナ設定はとても重要です。ペルソナの設定が曖昧なまま進めてしまうと、「この人だけではなくもっとたくさんの方に提供したい!」と考えてしまいサービスを提供するユーザ設定がぐらついて訴求力が弱まる、検討内容にずれが生じる、使用してほしいはずのエンドユーザーに響かないサービスになる、という事態になりかねません。 

ペルソナ設定では、データやヒアリング内容、情報等を元に一人の具体的なユーザを設定し、その人にとって唯一無二の存在になるサービスをイメージしながら創ります。モノよりコト主義の現在、ユーザーはサービスをどう感じるのか。満足するものは何なのか。といったユーザ目線で常に検討を進めることにより、需要とのズレをなくしていくことが重要です。

共有と振り返りを繰り返す

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ペルソナがガッチリ決まり、チームで共通認識ができたら次の段階へ移ります。ペルソナが通常の生活の中でこのサービスを使用するシーン(タイミング)を洗い出し、サービスを使用することでどう変化していくか、「行動面」と「気持ちの面」の両方を可視化するために、様々なフレームワークを用いて思考を重ねていきます。

「普段こういう事やらないから新鮮だなー」「ここ難しいなー」「ここはこうじゃない?」とリラックスした状態でディスカッションを重ねながら進めます。

方向性やイメージがチームで認識できた後は、このサービスを使用したときにエンドユーザーにとってどんな感動があるのか、サービスの価値を可視化していきます。そして、この検討を実現するために必要なサービス機能を洗い出します。様々なフレームワークを用いて思考を重ねていきます。

ということで

はい。実はこの案件、現在進行中で佳境に入っております。担当者の方々も、いつもの仕事と違うと困惑しつつも、回を重ねる毎に「ここおもしろい」「効率的に前に進んでいる」と、意欲的に取り組まれています。 

今回ご紹介したお客様は「こんなことがしたい」というある程度のお考えがありましたが、「どんなサービスにしたいか想像もつかない」といった課題をお持ちのお客様もいらっしゃると思います。もちろん、その場合はゼロから一緒に検討を進めていきます。 私たちが伴走し、プロジェクトメンバー全員でゴールに向かって迷う事なく進めるように、課題解決に向けて一つずつ一緒に進めていきますので、お気軽にご相談ください!

さ、ゴールまであと少し。がんばります! 

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筆者:弓山千亜紀

エンゲージメントリード
Branding Designer