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2017.12.18

岐阜県高山市で観光満足度へのナビアプリの影響を比較

岐阜県高山市で観光満足度へのナビアプリの影響を比較
参加者の80%が地図アプリに比べて「街歩きが楽しくなった」と回答

株式会社神戸デジタル・ラボ(本社:兵庫県神戸市中央区、代表取締役:永吉一郎、以下KDL)と朝日大学(岐阜県瑞穂市穂積1851−1、学長:大友克之、以下朝日大学)と濃飛倉庫運輸株式会社(本社:岐阜市橋本町、代表取締役社長:尾関圭司、以下濃飛倉庫運輸)は、11月11日、12日の2日間、スマートフォンの地図アプリなどのナビゲーションアプリのUXによる、観光の満足度への影響を調査する実証実験を実施しました。

実証実験では、KDLが開発したAR(拡張現実(※1))直感ナビアプリ「SeekAt」と一般的な地図アプリを用いて、実験参加者が高山市内を散策。実験の結果、観光目的においては従来の地図形式のナビゲーションよりも「SeekAt」を利用するほうが、目的地までの散策が楽しかったと80%の参加者が回答しました。

■背景および目的

seekat.jpg全地球測位システム(GPS)が搭載されたデバイスの発展により、地図アプリなどで現在地や目的地までの経路などの情報が手軽に入手できるようになりました。しかし、方角の認識や地図の読解力には個人差があり、どちら方向に行けば良いのかわからずに迷う人も少なくありません。

これを解決するため、KDLでは、目的地の方角と距離のみに情報を絞って、今見ている景色上にARで表示させる、AR直感ナビアプリ「SeekAt」の開発を進めて参りました。

一方、朝日大学と濃飛倉庫運輸は、産学連携協定に従い、地域の観光と産業、そして物流を通じた新しいビジネスモデルの提案を行っています。高山市においては、「人」と「ネットワーク」の共創品質(※2)技術を用いて観光客を隠れた観光スポットへ誘導し、地域の新たな魅力を生み出していくことに取り組んでまいりました。

3者は、観光においてナビゲーションツールが大きな役割を担うことに着目し、目的地までの移動における不便さを解消し適切量の情報を提供することで、例えば移動途中の近隣の観光スポットや店舗に立ち寄るなど、移動自体を観光として楽しんでもらうことが可能になると考えました。本実証実験は、これを通じた新たな観光サービスの可能性を追求するため、ナビゲーションのUXが観光の満足度にどう影響するかを調査したものです。

■実験の内容

実験には朝日大学の学生ら15名が参加し、2日間にわたって実施しました。15名の参加者を徒歩チーム、自転車チーム、自動車チームの3チームに分け、それぞれのチームが目的の観光スポットを決定した上で、SeekAtおよびGoogle マップの情報を手掛かりに街を散策しました。実験終了後、実験参加者に対してアンケート調査を実施しました。

takayamaseekat02.jpg

アンケート調査では、目的地にたどり着くための情報量の適切さやその情報が散策に役立ったか、などに関して以下の項目で評価しました。

  1. 行ってみたい場所を探す手間は少なくなったか?
  2. 目的地に着くまでワクワクできたか?
  3. スマホに依存せず、目的地までたどり着けたか?
  4. 目的地への行き方が簡単に分かったか?
  5. 目的地にたどり着けたか?
  6. 散策時にアプリは使いやすかったか?
  7. 散策中に新たな気付きはあったか?

■結果

参加者の80%が、周辺散策という目的においては、既存の地図アプリよりSeekAtを利用したほうが街歩きが楽しかったと回答し、参加した全員がSeekAtによるナビゲーションが観光地散策で有効であると回答しました。

「周りの景色を見ながら歩けるのはよかった」、「周囲の雰囲気がよく分かり、新たな発見や出会いを、目的地到達までの過程で得られた」などの意見が得られ、地図に目を落とさない直感的なナビゲーションが、観光の満足度向上および周辺スポットへの誘導効果につながる可能性を示しました。

一方で、人混みでは利用しにくいなど目的やシーンに応じてUXを最適化する必要性も示唆されました。また、予め計画した観光スポット以外への立ち寄りを促すことには繋がっていないことも分かりました。観光スポット名だけではなく、スポットの説明やレビュー情報も欲しい」「スポットの写真も一緒に表示して欲しい」などの意見があり、周遊を促し観光振興につなげるための課題やヒントも得られました。

徒歩、自転車、自動車の移動手段別では、自転車は移動速度が徒歩よりも早いので、粒度が大きくひと目で分かる情報量が望ましく、車の場合は通れる道が限られるので経路情報が欲しい、など、情報量や優先すべき情報に違いが見られました。

■AR直感ナビアプリ「SeekAt」について

ユーザの位置情報(※3)を取得し、スマートフォンを向けた方向にある観光スポット名とスポットまでの距離などを拡張現実技術によってカメラの空間上に表示します。地図が苦手な方でも、直感的に目的地の方角や距離が分かることが特徴です。地図アプリのように画面と周囲を見比べる必要がなく、風景を楽しみながら情報を得られることから、観光産業への展開が期待できます。

◎SeekAt公式サイトはこちら

※1拡張現実...
実空間上に仮想の視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある空間を仮想的に拡張したもの。

※2共創品質...
従来の機械的な制御だけでなく、ネットワークの利用側である利用者も制御の一部として捉え、共に通信ネットワークを創り上げるという発想に基づいた、「人」の行動を利用した無線ネットワークの品質制御法。朝日大学が提唱している。

※3位置情報...
ここで記載する「位置情報」とは、スマートフォンに搭載されたGPSで取得された位置情報を表す。今回の実証実験では、この位置情報を観光客に提示する観光スポットを決定するために利用。位置情報は各端末内でのみ利用される。

※記載されている会社名、製品・サービス名は、登録商標または商標です。

■問い合わせ先

株式会社神戸デジタル・ラボ

担当: データソリューション事業部長 山口 和泰(やまぐち かずひろ)
所在地: (神戸本社) 〒650-0034 神戸市中央区京町72番地 新クレセントビル
(東京支社) 〒105-0011 東京都港区芝公園2-3-27 芝公園PR-EXビル5F
TEL: 078-335-5569
メール: [email protected]

朝日大学

担当: 経営学部経営情報学科 教授 矢守 恭子(やもり きょうこ)
所在地: 岐阜県瑞穂市穂積1851−1
TEL: 058-329-1111(代表)内線 1778
メール: kyamori@alice.asahi-u.ac.jp

濃飛倉庫運輸株式会社

担当: 情報システム部 主任 伏見 諭(ふしみ さとし)
所在地: 岐阜県岐阜市橋本町2-20
TEL: 058-251-0114
メール: satoshi.[email protected].co.jp

本件に関するお問い合わせ

取材など随時対応しますので、お気軽にお問い合わせください。

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