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アプリで衣服を暖める「クロスヒート」とは?特長とメリットをご紹介
先日、ファッションワールド東京で、テクノロジーとアパレルの融合をテーマに商品開発・OEMを手掛ける株式会社リブレ様とともに開発した、アプリで衣服を暖めることのできる「クロスヒート」を出展しました。
感染対策で警戒が続く中のオフラインイベントで、来場者が集まるのか不安もありましたが、なんとブースは大盛況で、たくさんの反響をいただきました。
今回はこの、アプリで衣服を暖める「クロスヒート」についてご紹介します。
アプリで衣服を暖める「クロスヒート」とは
クロスヒートとは、リブレ様が開発された、カーボンファイバーを利用したヒーティング機能を持つ布地のユニットです。コンパクトなバッテリーと物理スイッチがついており、オンにすると急速にあたたまり、遠赤外線効果で血液の循環を促進して体を芯から暖めます。電気カーペットが薄くコンパクトになったと想像していただくとよいでしょう。クロスヒートは、ジャケットやベスト、靴下などに縫製され、販売されています。
リブレ様では、このカーボンファイターによるヒーティングシステムを12年にわたって研究・開発し続けておられます。「暖める」というヒーティング機能はもちろん、バイクで転倒等のアクシデントにも耐えうる丈夫で安全な品質は、MIL規格に準拠しているというので驚きです。洗濯もできると聞いたときには耳を疑いました・・。
このクロスヒートの温度調整やタイマー設定などを、物理スイッチではなくアプリで可能にしたのが、今回出展した新たな「クロスヒート」です。クロスヒート本体はリブレ様が、スイッチと連携するアプリ側はKDLが担当させていただきました。
衣服を暖めるアプリのメリット
新たなクロスヒートは、暖めるスイッチの切り替えをBluetooth経由でスマホとアップルウォッチのアプリから制御するというもの。展示会では、大変多くの方にブースにご来場いただきました。ファン付きの空調服などが流行したことも反響が大きかった要因かもしれません。
物理的なボタンをアプリにすると、どのようなメリットがあるのでしょうか?開発者に聞いてみました。
遠隔で調節ができる
例えば、インナーでクロスヒートを着用していた場合、物理ボタンだとスイッチのオンオフに上着を脱いだり、ごそごそ手を入れたりする必要がありますが、アプリならその心配はありません。ソックスなどでも便利です。
個人的には、冬場よくお腹に貼るカイロをつけるので、腹巻が温かくなり遠隔でオンオフできるならすごく助かります。カイロだと、出勤時に着けて行っても会社にいるうちに暑くなってしまうことが多く、寒い帰宅時まで我慢するけど結局帰るころにはもう効果はなくなっていたり。アプリで調整できるクロスヒートなら、腹巻を出すことなく調節できて、必要なときだけ温められそうです。
幅広く温度調節できる
物理スイッチでは3段階の温度調節でしたが、アプリはさらに細かく温かさを調節できます。こたつや電気カーペットでも、あとほんの少しだけあたたかくしたいけど、ひとつ上げると熱くなりすぎる、という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
タイマー設定ができる
アプリでは、何分後にオフにする、というオフタイマー設定ができます。例えば、家を出て15分で駅に着く、という場合なら、駅に着いて電車に乗るころにオフになるように設定しておけば、電車でアプリを触る必要すらありません。
アップルウォッチに対応
今回の開発では、アップルウォッチに対応しました。
業界では初ということもあり、たくさんの反響をいただいたと思います。スマホをすぐに出しにくいシチュエーションでも操作できるため、バイクに乗っているときや釣り、ウィンタースポーツや屋外の工事、片手が塞がったシーンなどでも活躍が期待できそうです。
インターネットにつながる未来
今回のアプリでは実装していませんが、今後アプリがインターネットにつながるとすればどうでしょうか?インターネットを通じて、どこの地点でどう使われているかなどのデータが取得できるようになるかもしれません。例えば外気温に合わせてその人に適した温度設定にする、など他のセンサと連携してAIを活用するような未来も可能性があります。
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筆者:松丸恵子
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