KDL BLOG
「カメラ置くだけでしょ?」と思った方!!わたしもそう思ってました。
設置したのはこれ。
大きさは30センチ四方、高さ50センチほど。こんなカメラ初めてみたわ!と思ったらカメラだけではないとのこと。
屋外での常時撮影の難関
実は、この中にはカメラと、自作のカメラ冷却装置が入っています。屋外に全天球カメラを置いてみたら、太陽光で過熱されてフリーズしちゃう、ということで、中西が冷却器を自作しています。ハードの製品を作るっていろいろなこと考えないといけなくて大変ですね・・。
カメラ内部の温度をセンサで計測しながら作っていましたが、天気のいい日はあっという間に80度を超えます。
冷却装置の仕組みは、車のラジエーターと同じ。ファンで冷却されたクーラント液(冷却水)をホースに流し、カメラに接する水冷ヘッドを冷却します。
箱の中には自作ラジエーターとカメラの他に、箱の内部の湿度と温度を計測するセンサを設置。
箱内の環境は、遠隔でも確認できるようにしています。

いよいよ沖縄にカメラを設置
前日(から翌朝まで)に機材を準備していたら、「台風21号で島に閉じ込められるかもしれないけど、ほんとに来るの?」って民宿から連絡が来たそうですが、とりあえず飛行機に乗り込みます。
これ全部持って飛行機乗ろうとしたら、機内に持って入れないものもいくつかありました。送っとけばよかった・・。

阿嘉島はこのあたり。沖縄本島ともちょっと離れているので、飛行機で沖縄本島までいって、そこからフェリーで移動です。
本島からの移動手段はフェリーかタクシーしかないそうです。「タクシーで島に移動???」と思った方!!ヘリタクシー、だそうです。
今回、カメラ設置場所を提供してくださったのは、阿嘉島の民宿、「あーまんハウス」様。ありがとうございます。中西いわく、「民宿のおばちゃんの料理がうますぎた」そうです。阿嘉島に旅行の際はぜひこちらに。

早速設置。台風接近で天気が不安定だったので、天気がよいときに作業。屋外で温湿度センサーを組み立てる中西(徹夜)。
翌日風邪でダウンする12時間前くらいの稲村。もはやIT企業に見えません。

組み立てて、クーラント液を入れて、
設置完了。

ちゃんと撮影できてます。
ついに雨降ってきた・・

台風が来る前に、なんとか神戸に帰ってこれました!よかった!!!「すべてがギリギリでした」とのこと。
遠隔からの通知機能も
ちなみに、箱内部の環境は確認できますが、確認しないと意味がないので「カメラ生きてますよ」とかを毎日Slackに通知するようにして監視しています。


筆者:松丸恵子
広報室