事例紹介
ソリューション
※新型コロナウイルスの感染予防のため、現在運用は休止中です。
「AI shAIne」(エーアイ シャイン)は、来館者とのコミュニケーションツールの一つとして開発したもので、AI(チャットボット)を使った黒電話型解説システムです。
来館者は電話のそばに設置する電話帳(タブレット端末)で、質問したいことに合わせて電話番号を調べ、「四万十 鮫介(しまんと こうすけ)23歳」「瀬戸内 杏菜(せとうち あんな)23歳」「仁淀 一(によど はじめ)23歳」の誰かに電話をかけ、質問することができます。
また、質問内容は音声認識で自動的にグラフィック画面に表示されますので、質問をしている本人でなくても内容を見ることができます。KDL開発者おすすめの質問は「あさりとしじみの違いは何ですか」です、ご来館の際はぜひ聞いてみてください!
開発者の声
黒電話が置かれているだけでは、何か分からず使っていただけるのか不安がありました。ですので、来館者が使いやすいように電話帳アプリを置き、分かり易いデザインにこだわりました。
また、不定期で黒電話を鳴らすことで、黒電話の存在に気付いていただく工夫も施しました。鳴り響く黒電話の受話器を上げると「AI shAIne」に繋がり、これまでの展示で不思議に思ったことや生き物の生態、館内案内、今日の運勢などのコンテンツを質問いただけます。
運営面で工夫した点としては、管理画面で来館者の対話ログを閲覧できるようにしたことです。これにより、四国水族館様がログを見て随時シナリオを追加いただけます。AIの開発に関する知識がなくても簡単に操作いただけるよう、管理画面のUIデザインにも配慮し開発しました。
懐かしい黒電話と最新のAI技術の一風変わったコラボレーションをお楽しみください。
回答内容は、当館スタッフによるオリジナル解説で、利用状況に応じ、新たな解説を追加していく予定です。また、一つの質問に対し、複数の回答を設定できるため、当館を訪れる度に回答バリエーションが増え、AI自体が成長していく様子もお楽しみいただきたいと考えております。
『AI shAIne』は、得意分野ごとに話し方や声色が異なる3つのキャラクターを設定しています。ネーミングは、3人の案内人も私たちと同じ当館の一員(社員)であり、当館の社員として“輝いて”ほしいという願いを込めました。また、マイクにレトロな黒電話を採用することで、使い方を知らない子どもたちが、ご両親やおじいちゃんおばあちゃんから教えてもらうなど、家族みんなでお楽しみいただけるツールとなればと考えました。
ぜひ、四国水族館の楽しく学べる展示解説をお楽しみください。