雷を検知するリストバンドをオープンソース化 ―ITによる人命救助への貢献を目指す―

神戸デジタル・ラボ、雷を検知するリストバンドをオープンソース化
―ITによる人命救助への貢献を目指す―

2017.7.25追記:本リストバンドについてIoTという記述をしておりましたが、IoTシステムは現時点で搭載しておりません。訂正の上お詫び申し上げます。


kaminari.jpg株式会社神戸デジタル・ラボ(本社:兵庫県神戸市中央区、代表取締役社長:永吉 一郎、以下 KDL)は、5月17日、雷雲の動きをセンシングして雷を予測し、リストバンドのディスプレイに通知するリストバンド(以下、雷観測リストバンド)のプロトタイプを、オープンソースハードウェアとして公開したことを発表いたします。

GitHub上での公開ページ:https://github.com/kobedigitallabo/thunder-watcher

■雷観測リストバンド(雷センサ付きデバイス)とは

kaminari_2.jpg雷観測リストバンドは、神戸デジタル・ラボの新事業創造係 IoT班のメンバが、ルワンダ共和国との連携を進める神戸市の取り組みでルワンダ共和国を訪れた際に、雷の被害による死者の多さを知り、ITによって少しでも人命救助に貢献できないかと考えたことからプロトタイプ版として開発されました。

雷被害の対策としては、観測情報の提供や、避雷システムの開発等が普及しています。しかし自ら情報を取得する必要だったり、定点での対策のため一般に生活する方の日常的な人命救助の対策としては限界がありました。

観測機器を普段の生活から身につけるようにウェアラブル化する事で、リアルタイムに災害からの早期避難を促すことができます。また、安価なデバイスを多くの人々に普及させることで、経済発展につなげる効果も期待できます。

■オープンソース化の背景

tenji.jpg雷観測リストバンドはこれまでKDLが参画する一般社団法人スーパーセンシングフォーラム(※1)を通じて展示会等で紹介されているほか、ルワンダ共和国・キガリ市で開催されたICTによるアフリカ開発の会議「トランスフォームアフリカサミット2017(※2)」やウェアラブル関する書籍でも紹介され、大きな反響をいただいてまいりました。

KDLでは、雷観測リストバンドのプロトタイプをオープンソースハードウェアとして公開することで、実際の利用によるフィードバックや要望をいただき、多くの方とともに改良してより質の高いものにすることで人命救助に寄与できることを期待しています。

本取り組みにご賛同いただける方は、開発、フィードバックへのご参加をお待ちしております!


※1 一般社団法人スーパーセンシングフォーラム・・・

日本の「センシング・デザイン」という新たな産業を育成するために設立された団体。センサー関連企業やソフトウェア企業、データを活用する企業や、大学、研究機関が加入し、SoT(Sensornet of Things)をテーマとしたラピッドプロトタイプ製品の創出を目指す。


※2 トランスフォームアフリカサミット2017

平成29年5月10日~12日に開催された、ICTを使ってアフリカの開発をどのように進めるかをテーマにした国際会議。アフリカ諸国との関係構築・強化のため神戸市が参加。神戸市ブースで雷観測リストバンドを展示した。

【本件に関するお問い合わせ先】

※取材など随時対応しますので、お気軽にお問い合わせください。

株式会社 神戸デジタル・ラボ 新事業創造係 IoT班
担当  :中西 波瑠(なかにし はる)
TEL :078-327-2280
E-mail :[email protected]

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