KDL BLOG
2018年11月9日(金)~11月10日(土)の2日間、横浜市で開催された「横浜ガジェットまつり2018」に参加してきました!KDL.make部、データ事業部の川東(かわひがし)です。
横浜ガジェットまつりの出展物や所感をレポートします。

そもそも、KDL.make部ってなに?
横浜ガジェットまつりの参加報告の前に、まずはKDL.make部についてご紹介します。
KDL.make部とは、モノづくりに挑戦してみたい、モノづくりを始めるきっかけがほしい、というKDL社員の有志で結成された部活動です。IoT班の中西さんがひっそり立ち上げて半年、横浜ガジェットまつり出展で「これ出展してみたい!」と、一気に部員が集まりました。
横浜ガジェットまつり当日までは、毎週月曜のお昼休みにランチミーティング、水曜のノー残業デーの業務後の時間を使って準備を進めました。

オープンイノベーションを狙うハイレベルな大人の工作展
横浜ガジェットまつりは、横浜市と富士ゼロックス株式会社が主催する、子どもから大人まで楽しめるオープンイノベーションイベントです。企業・個人・学生などが手作りのガジェット(気の利いた小道具・装置)や発売されたばかりの商品を持ち寄り、来場者は直接見たり、触ったり、開発者に話を聞くことができます。
今回は、横浜駅東口付近の3つの会場で開催されました。KDL.make部のブースは、円柱形が美しい富士ゼロックス R&Dスクエアの1階でした。とてもおしゃれなビルです。
AI機器やロボット、ドローンなど創造性に溢れる手作りのモノを持ち込んで展示をしている風景はまさにハイレベルな大人の工作展。イノベーションの予感です!子どもから大人まで幅広い年代の来場者が、思い思いに楽しむその雰囲気に、わくわくしました。

KDL.make部の展示物をご紹介
各展示物を開発したメンバーに、「展示物について3文以下で説明して」と無茶ぶりしてみました。
顔認証AIを活用したセキュリティボックス
KDLで使っている倉庫の鍵や、備品の貸し出し管理が手入力で、忘れたり手間もかかるので、借りたら勝手に記録されるように自動化しました。
NFC(近距離無線通信)カード+顔認証APIにより、自動で解錠される高いセキュリティ性のボックス。開閉時には時間や写真を記録する事で、運用負荷を軽減しセキュリティを強化します。
雷ウォッチ
雷雲が近づくと検知し、現在地から雷雲までの距離が表示される、雷観測リストバンド。

ルワンダ訪問時に落雷被害が社会問題になっている事を知り、それをきっかけにプロトタイピングしました。開発方法をオープンソースとしてgithubで公開しています。人命救助の一助となればと願っています。
叫ぶ!マンドレイク
土の中から引っこ抜くと叫ぶマンドラゴラ人形です。
光を感じると叫びだし、暗くなると落ち着くようにJavaScriptで制御できるマイコンボードを使用してみました。光を感じると検知するセンサは、開閉の記録などの様々な用途に使えます。
爆走AIラズ&パイ
昔流行ったレッツ○ゴーのように、自分の体の動き(意思)と車体が連携して操作できたら面白いかな?という思い付きから生まれました。
学習済みデータを利用して人の骨格を抽出し、ポーズ(操作)を推定して、モーター付のラズパイを操作しています。子供ウケにスライムを載せたら、「青い顔面が近づいてくる」と泣かれました。
離れたところにあるモノを体の動きで操作する、魔法の世界が楽しめます。
頭皮ざわざわハット
帽子内の温湿度環境を計測します。
「乳がんを早期発見できるIoTブラジャー」のニュースをきっかけに、頭髪に悩む友人との話の中で生まれました。今後はデータを薄毛治療に活用したり、頭皮以外の各種皮膚疾患に活用できればと考えています。
NFC認証型珈琲仮払いIoTぬいぐるみ1号機 通称:デジぴよ
「会社のカフェスペースでコーヒーを飲むたびに10円支払うのが面倒。」そういったストレスを解消するための便利アイテムです。社員証をRaspberryPiの入ったポシェットにかざすと、10円の仮払いが社員証に紐付いて記録されるシステムです。
お手製のひよこのぬいぐるみは、ゆるふわ魅惑のボディで抱きしめるとストレス軽減につながります!
展示物の詳細について知りたい方は、期間限定(~2019年2月28日)で展示資料を公開しておりますので是非ご覧ください。
「おもしろい」という言葉が素直にうれしい
KDL.make部で展示している展示物は、部員が好きなモノを好きなように作っているため統一性がありません。でも、作る過程でそれぞれから意見をもらったり、一緒に考えたりして作り上げています。だからこそ、おもしろい!コラボレーションの予感です。
ブースに立ち寄っていただいた来場者の方にも、個性豊かなKDL.make部のブースは異色に見えたのか「おもしろい!」との声を多くいただきました。非常に多くの方にブースに立ち寄っていただき、KDL.make部メンバーは嬉しい悲鳴をあげていました。

アウトプットすることが大切
自分が作ったもモノを来場者の方に見て体験していただくという機会は、私自身はじめてのことでした。来場者の方からの声を直接聞くことができたのは貴重な体験です。
例えば展示物を説明しているときに、「こう出来ればもっと便利になる」「ここはこういったシステムを使うと処理が簡単になるかもしれない」などの意見をいただくことがありました。自分たちでは思いもよらない考え方や使用方法をご意見いただき、「なるほど、そういう考え方もあるのか。次までに挑戦してみよう!」と思うこともありました。
作るだけではなく、アウトプットすることは大切ですね。わくわくとドキドキの連発で、想像の何倍も充実した2日間を過ごすことができました。
もちろん私達も、自分たちのブースにいるだけではなく、出展各者のブースを回って体験させていただいてきました!
横浜ガジェットまつり実行委員会の皆様、ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
KDL.make部の次の出展予定は、2018年12月1日(土) 〜 2日(日)に岐阜県大垣市で開催される「Ogaki Mini Maker Faire 2018」です。KDL.make部の活動を是非、Ogaki Mini Maker Faire でもご覧いただきたいと思います!
#KDL_Make部