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デジタル・コラボレーションのデータ駆動型って何? | 連載:今夜からわかるデータドリブン ことはじめ第1回
みなさん、こんにちは。エンゲージメントリードの中西です。
KDLでは、お客様のデータを起点にした企画・立案・改善による、新しいビジネスの共創支援であるデジタル・コラボレーション(DC)をご提案しています。
今回は、その中でもデータ駆動とは何か、なぜ今データ駆動型支援をしているのかについてご紹介します。
データ駆動(データドリブン)とは
ここで示す「データ駆動(データドリブン)」は、データ駆動型経営、データ駆動型ビジネスなどに分類されるものです。いわゆる現場の経験や直感で、ビジネスに関わる意思決定を行う手法ではなく、データを収集し、そのデータを元に意思決定を行う手法を指しています。
普段から意思決定を行っている方は、「過去の事例や実績などからの情報を元に総合的に判断して意思決定を行っている。これはデータ駆動型の意思決定とは異なるのか?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かにそれもデータ駆動型の意思決定の一部だと言えます。しかし、その情報のソースは、分かりやすく判断に都合が良いように加工されたデータではないでしょうか。本当にその情報は最新でしょうか。現場の環境や状況に変化は起きていないでしょうか。設備投資の状況や人的な関係、結果の値だけではなく、その結果を生み出す要因を表す詳細なデータについても把握、分析できているでしょうか。データを社内に広く共有し、意思決定に活用、または意思統一できているでしょうか?
データ駆動型の意思決定は、経営層などの一部の方のみが利用するのではなく、セールス、人事などを含む組織のあらゆる立場の方々が、集められたデータを活用し、意思決定できるようになる必要があります。我々は、企業内のメンバー全員が、普段よりデータを元に意思決定する文化が根付くことが、データ駆動型意思決定の本質だと考えます。
数人で自分自身のオールを使い、自由なタイミングで好きな方向へ漕いでも会社組織という大型帆船を進めるには無理がありますよね。まずはその船を目的地の方向へ向ける必要があり、皆が同じ方向へ向かえるように、情報を共有し活用しながら進める、これがデータ駆動型の進め方です。
KDLでは、デジタル戦略を実現する際に、全てにおいてデータを軸に進める「データ駆動型」のスタイルを推進しています。
あなたはデータドリブンで意思決定できていますか
みなさんを取り巻く環境は、日々めまぐるしいスピードで変化しています。ビジネスを成功に導くために、これらの変化に上手く対応する必要があります。不確実性の高い現代であるからこそ、データ駆動に基づいた意思決定が求められているのです。
昨今ではインターネットとスマートフォンの登場によって、人々の扱う情報量が爆発的に増加しており、それに伴いニーズが多様化しています。また世界的なパンデミックの影響もあり、ビジネスの形態や求められるゴールも変化・多様化してています。企業内では新たなビジネス変革を求められていることでしょう。
このような状況だからこそ、データを収集し、揺るぎない事実を見つめ直し判断する、データ駆動型での振る舞いが必要です。
みなさんはデータドリブンで意思決定ができていますでしょうか。
データドリブンによる意思決定手法が広がった背景
データドリブンやデータ駆動型と聞くと、データを収集し活用するのに時間がかかり、困難なイメージを持たれる方も少なくないでしょう。
確かに一昔前までは、データの収集や活用には、ハードルが高いというのが実情でした。
しかしここ数年、技術の進歩によって以前よりも多くのデータの収集が容易になりました。また分析ツールが充実してきたことが、データ活用にも変革をもたらしています。これらの背景によりデータドリブンによる意思決定手法が急速に広がっています。
私が得意とするIoTの分野では、これまでよりも簡単に低コストで多くのセンサーからデータを取得することができるようになりました。
例えば、KDLとアシックスで共同開発を進めているTUNEGRID(チューングリッド)では、これまでデータ取得が困難であったエッセンシャルワーカーの現場において、個々の行動・活動の変異を詳細な時系列で取得できます。僅か5グラムほどのセンサーを身につけるだけで、リアルタイム、日次、週次、月次での個々のパフォーマンスや行動状況を分析。そこから業務においての予知、予防、改善を図ることが可能です。
<TUNEGRID>
最新のテクノロジーをうまく活用することで比較的簡単にデータを収集できるようになりました。KDLでは、多くのお客様をデータ駆動型意思決定に基づき支援させていただいています。
デジタル・コラボレーションのプランについて
KDLのデジタル・コラボレーション(DC)におけるプランを簡単におさらいしましょう。
企画立案プラン、事業立案プラン、全体支援プランに共通して言えることですが、戦略を立てる、施策を練る、改善点を検討するといったプロセスすべてにおいてデータを収集し、分析結果からロジカルに判断することを徹底しています。データを起点に、お客様の事業を理解し、長期的な目線で寄り添い、課題解決や事業の推進を第一に掲げ、密にコミュニケーションをとりながらプロジェクトを進めていきます。
最後に
今回はKDLのDCにおけるデータ駆動について、説明させていただきました。
DCでは、様々な手法によりお客様と一緒にビジネスを創り上げる支援をさせていただいております。 データ駆動型はその基礎となるスタイルです。
もし少しでもKDLのDCに興味を持たれた方は、お気軽にまずはこちらからお問い合わせくださいませ。
経験豊富でお客様のことが大好きなKDL社員が対応させていただきます。お問い合わせお待ちしております。
筆者:中西 波瑠
エンゲージメントリード Evangelist