KDL BLOG
DCものがたり
エンゲージメントリードの中川です。
今日は、KDLのデジタル・コラボレーション(DC)を行う場合のイメージを物語調でご紹介します。 フィクションではありますが、一つのパターンとして雰囲気を感じていただければと思います!
Day0
お客様から一通のメールが届いた。「製品とユーザーをマッチングするアプリの開発の見積もりが欲しく相談をしたい」とのご相談。KDLの担当者が、お客様へヒアリングのお約束をし、お話を伺うこととなった。
Day1:初回のご相談
お客様は、化粧品販売会社の新規事業企画を担当されていた。化粧品のマッチングアプリについて、実現されたい内容や課題、時期等を伺うやりとりの中で、ふとおっしゃった。
KDLでは、新しい事を始めるお客様と共にビジネスを作り上げる、デジタル・コラボレーション(DC)というサービスを提供しています。そちらから始められてはいかがでしょうか。昨今、そのようなご相談も増えているのです。
デジタル・コラボレーションは、コンサルみたいなものですか?
その要素もありますが、それだけではありません。
あるべき姿だけ作ってもらっても、事業部門・実行部隊がついてきてくれなきゃ困るんですよね。絵に書いた餅というか。。。前もコンサルにお願いしたのですが、なかなかしっくりこなくて。
社内に協力を仰いだりということも、一緒にやらせていただきます。ただ、我々は、お客様業界のスペシャリストやコンサルではないので、現場の方も含めて、お客様ご自身にも動いていただくことが必要です。
うーん、提案だけなら受けてもいいのですが。まあ、聞くだけなら、お願いできますか。
次回会議に向け、アプリケーション実現の議論を深めるためのたたき台として必要機能や優先する仕様をまとめ、お客様が新サービスを立ち上げるに際してKDLがご支援できることは何か、準備をして再度お話をすることとなった。
Day2:KDLからのご提案
調査したところ、先日ご相談いただいたアプリに近いものは、競合他社にも複数ありました。また、この領域の商品はすでに飽和状態で市場は縮小傾向にあるという報道もあり、検討の方向性をあらためて考えられたほうがよいのではと考えます。
そうなんですか?困りましたね、、、一人で考えていたときは、いいアイデアだと思ったのですが。実は、すでにアプリの要件を固め、費用を算出して経営層の了解と予算化を狙っていたんですが、、、
そこで、KDLとしては、DCサービスの事業企画立案プランのご提案をお持ちしました。今からご説明します。
Day3~5: DC提案から契約~サービス開始
複数回にわたるお客様とKDLの協議の結果、目指すサービスは何か?ターゲットは誰なのか?真にユーザーに求められるサービスとは何か?など、一から検討し直し、課題を洗い出し、解決策を考えることとなった。DC案件としてお客様とKDLで契約を結び、プロジェクトが開始された。
共創
ターゲットとするお客様像と、求められるサービスの検討において、お客様の企画・システム部門だけでなく、販売、営業等の業務部門からも数名の参加を調整いただいて議論を重ね、成果物を作成していきました。成果物については”稟議に載せられる具体的な企画””専門知識が無くてもメンバーが共通認識できるわかりやすい内容”をゴールとして、KDLがファシリテートを行いながらお客様と共同で作成を進めました。
データドリブン
自社や他社が既にやっていること、その強み、弱みというものは、わかっているようでわかっていない場合も多くあります。また、わかっていても、論理立てて説明することが難しいものです。
今回の件では、当初の企画案は、自社の他部門や競合他社でも既に実施されていたため、企画を進めても後々頓挫したり、うまく進んでも厳しい競争にさらされる可能性があることが予見できました。
説得力と実効性を高めるため、良いもの、悪いもの、伸びているもの、その逆など、データを用いて分析、とりまとめを行う支援が必要です。そのために、KDLはスペシャリストやメンバーの力を結集して、Google Analytics等のツールを用いたトレンド分析や、助言を行いました。
KDLメンバーもお客様の隣に座り、一緒に対策を考え、実行しその結果を基に再度対応立案、実行します。
分析手法
デザイン思考やSWOT分析といった各種分析手法を用いて分析を行います。これらの効果としては、網羅性を持った分析が可能なこと、またその分析結果は、事業計画の立案時には説得力を持った説明が可能になり、社内協力部門や役員説明への活用、プロジェクト全体としての共通認識として立ち戻ることができる成果物となります。
テクノロジーベンダーとしてのKDLの強み
デジタルを用いた解決策の実現と、PDCAの継続的実施までをゴールと考えた場合、テクノロジーベンダーであるKDLでは、企画・検討段階から、概念検証・プロトタイプ、実現手段としてのアプリ・システム構築、その後の仕組みの運用までのマスタースケジュール全般に渡って共創・支援が可能です。
デジタル分野についても、過去の実績や知見から、すべてゼロから作るのではなく、ありもののサービスを組み合わせて活用することも含め、徹底的なユーザー目線のUI/UX設計、自治体の補助金申請の紹介・相談等、アプリケーションの機能/非機能だけでなく施策実現に向けたあらゆる支援を行います。
エピローグ~役員説明・稟議の後~
ありがとうございました。
企画開始フェーズの役員承認が下り、業務部門の協力を取り付ける後ろ盾を得ることができました。何とか開始できる自信が出てきました。
ただ、まだまだ最終ゴールまでは遠いですね。たどり着けるのかどうか。引き続き最後までよろしくお願いしますね。
ゴールが定まってなくてもいいんですよ。チームとして方向性が一緒であれば、新しくゴールを動かしていくのも良いと思います。これからもご一緒させていただければと思います。
そうですか。心強いところです。そういえば、これまでのプロジェクトでの成果物は、システム要件定義書と違い、業務部門も参画の上しっかり作られているので、会社の上下左右共にわかりやすく共通認識を持てていると感じます。ゴールに向かうため、迷子にならなくてすみそうです。ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。ところで、今度御社のECサイトの更改を検討されていると伺いましたが、そこで弊社のご提案をさせていただきたいのですが。
それはまた別のお話ですね。今は私の担当外ですよ(笑)
そんなあ。。。
いえ担当者は紹介しますし、今回の取り組みは伝えておきますよ。あとはKDLさんの頑張りにかかっていると思います。まずは、こっちのプロジェクトをしっかりお願いしますよ。
ありがとうございます!引き続きよろしくお願いします!
執筆:中川 崇
エンゲージメントリード Account Sales
実は、アプリの開発が正しい方策であるか、これが事業のDXに繋がっていくのかは自信がありません。経営層から「DX実現のために企画を検討せよ」という話があり、以前社内の情報システムを中心に担当する社内SEの経験がある私が進めることになりました。以前私が開発に携わった自社のECサイトにはそのような機能は無いので、個別にアプリ開発ができないかと思い、システム開発等のデジタルに強いKDLへ相談したのです。
ただ、アプリを作っても、経営層や業務部門が方向性やメリットについて納得しないと協力は得られません。アプリの効果を説明するのも手間ですし、最初から大規模な投資も見込めず予算化できるかどうかも先行きが不安で、どうやって進めていくものか悩んでいるのです。