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AI導入のステップを分かりやすく!「令和4年度 AIを島根県の産業、社会に活用するための研究会」に登壇しました

2023年3月13日(月)に島根県産業技術センターで開催された「令和4年度 AIを島根県の産業、社会に活用するための研究会(第2回)」(以下、「当研究会」)に、一般社団法人 日本ディープラーニング協会 事務局 理事 岡田隆太朗様、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 法人サービス事業部 AI事業推進部 データサイエンティスト 松原雅信様とともに、KDLデジタルビジネス本部Data Intelligenceチーム所属 データアナリストの佐伯が登壇しました。

当研究会の概要

当研究会は、島根県内企業や支援機関等が連携しAIやIoT等に関する知識習得や活用のための研究を行い、島根県内企業がAIやIoT等を有効活用し、ビジネスの発展ひいては島根県の産業振興を目指すことを目的に開催されています。
AI技術の目覚ましい進化は、働き手不足に悩む地方都市の企業や地域全体の産業活性化に大きな可能性を秘めています。

一方で、AI活用のニュースはよく目にするようになったものの、「専門知識がないと扱いが難しそう」「先端技術の導入には莫大な予算が必要になるのでは」「どこから取り掛かればいいかわからない」などハードルが高いと感じる方が多いのではないでしょうか?

当研究会では、AI導入のステップを理解することでそうしたAIに対するハードルを下げていただけるよう、佐伯からは「自社でも使える!画像AI活用事例集」と題して講演しました。また、登壇者3名によるパネルディスカッションも実施し、「地方創生:AI人材の育成」「データ:身近にある貴重なデータの見つけ方」「データ:身近にある貴重なデータの見つけ方」の3つのテーマについて議論を交わしました。

講演内容を一部抜粋して掲載しますので、同じような悩みをお持ちの方にぜひ読んでいただきたいと思います。

見方を変えてみよう!「AIは計算機」

AI=人口知能と捉えると「なんか凄そう」「なんでもできそうだけど、手に負え無さそう」という漠然としたイメージが湧きませんか?では、身近なWordやExcelだといかがでしょう。「文書作成ソフトウェア」や「表計算ソフトウェア」など、その使用目的がはっきり捉えられますよね。
同じように、AIも「(高性能)の計算機」と捉えてみてください。

まず、前提として情報は数値で表すことができます。例として、図1のようにりんごの画像も数値で表すことができるのです。

【図1】
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その他にも、動画や音、言葉、位置情報など、あらゆる情報は数値で表すことができます。AIは、この数値化された情報を工夫して場合分けし、高度な数学的計算を行って判断や推測をしています。”AIを学習させる”とは、AIが情報をうまく区別できるように、必要な情報を追加したり、場合分けの仕方や計算方法を調整したりすることと言えます。

文章から画像を生成する「Stable Diffusion」や、会話形式のやり取りで適切な返答を返す「ChatGPT」などの有名なAIモデルも、画像やテキストといった情報を数値として扱い、結果の出力を得ています。

まずは活用するデータの洗い出しから始めましょう!

上記の通り、AIの導入にはまずその元となる情報=データが必要です。
まずは自社にあるExcel、検査画像、センサ値、モーター音、入退勤時間など「数値化」できる全てのデータ群を洗い出してみてください。(STEP1)
そのデータを整理していくと「AIでできそうなこと」つまり、目的がはっきりしてきます。(STEP2)
目的がはっきりしたところで、次は実際に使えそうかを検証する「PoC」の作業に移ります。(STEP3)
PoCでの検証結果をもとに要件の整理をした上で実際の開発に進む(STEP4)、というのがAI導入の一般的なステップです。

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KDLのAI活用サービス

KDLではAIとカメラを選ぶだけの「KDL Cam」という画像認識によるAIソリューションを提供しています。
STEP2「できそうなことの洗い出し」の企画段階からご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
どういった活用法があるのか、カメラを使ったAIのソリューション事例、その他お問い合わせなど、下記よりご連絡ください。

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AIとカメラを選ぶだけで簡単AI導入「KDLCam」