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スポーツとDX

こんにちは。エンゲージメントリードの弓山です。

突然ですが、私はスポーツが好きです。見るのもプレイするのも大好きなのですが、昨今ではスポーツ界においても、DXを推進・導入が進んでいることを、どちらの立場でも実感します。

今回は、スポーツのDXについて、事例をもとにご紹介します。

スポーツ庁の「スポーツ界におけるDXの推進」では、以下のように政策目標が立てられており、取り組む施策が記載されています。

『スポーツ界においてDXを導入することで、様々なスポーツに関する知見や機会を国民・社会に広く提供することを可能とし、スポーツを「する」「みる」「ささえる」の実効性を高める。』

 出典:スポーツ界におけるDXの推進 スポーツ庁

新型コロナウイルス蔓延による外出自粛の影響を受けたことに加え、データ環境の整備が急速に進んだことにより、スポーツの分野では屋内外を問わず、ビックデータ活用が注目されています。

また、蔓延前まではストレス発散(私だけかもしれませんが)に大声を出して応援していたリアル観戦が困難になり、観戦が可能になった今も声を出す応援は自粛傾向にあります。これに対応すべく、スポーツエンターテインメントの新しい施策が必要になりつつあり、スポーツを「する」側だけでなく「みる」側や「教える」側など、様々なところにデジタル技術が活用されています。

スポーツのDXイメージ1

バスケットボール

2016年に開幕したBリーグ(日本の男子プロバスケットボールリーグ)は、これまでとは大きな変化を感じます。

バスケットボールは、日本では数年前までマイナースポーツの代表格に挙げられていました。しかし、競技者人口は意外と多く、JBA(公益財団法人 日本バスケットボール協会)に競技者登録している数だけを見ても、3×3(スリーオンスリー)を除いても、20年ほど前から約60万人以上存在します。

 出典:登録者数推移 公益財団法人日本バスケットボール協会サイト

JBAに登録していない競技者も数多く、中高のカテゴリでは留学制度で海外のバスケットプレイヤーがいることもあります。競技はせず観戦が好きという方も多い中、オリンピックなどでメダル獲得に至らなかったことや、テレビで試合が放送されることが少なかったこともあり、そのようなイメージを持たれていたのではないかと感じています。

バスケットボールのイメージ

Bリーグの様々な工夫

Bリーグは、ひとつのチケットサイトでどのチームの観戦チケットでも購入することができます。チケットを購入するために各チームや試合会場のサイトにアクセスする・購入窓口に並ぶという今までの購入プロセスとは違った、わかりやすいUXになっています。

試合会場においても、演出などに様々なデジタル技術を利用して会場を盛り上げる施策が多数行われており、「バスケットボールを知らない」「興味がない」という新規顧客層をうまく取り込んで、楽しませる工夫がなされています。試合中の様子はインスタLIVEやTwitterといったSNS上でもクォーター毎にリアルタイムで配信されており、会場で観戦できないファンにも途中経過が見られる工夫がなされています。

ファンと選手がいい関係を築けているチームは、ファンがSNSにアップした写真などをチームや選手がリツイートするなど、SNSの活用も盛んです。ファンを巻き込んで盛り上げていこうという姿勢が素晴らしいですし、会場に行けないファンにとっても会場の臨場感を味わえて個人的にも助かっています!笑 シーズン中やファイナルは特に盛り上がりを感じますが、誰でも何でも撮影・SNS転載OKという訳ではありませんので、事前にしっかりそれぞれの試合のルールを確認して、マナーを守った楽しみ方をしましょう!(※スポーツの種類、運営団体、大会などの違いによりSNSのルールは変わるようです)

オンラインでは、プロリーグだけに限らず、インターカレッジ(大学)・インターハイ(高校)といったカテゴリの試合も、スマートフォンやタブレット等で手軽に観戦できるようになりました。また、試合中のチームスタッフ陣の手にはタブレットが必ずあります。これは、バスケットボールに限らず、バレーボール・ラグビー・サッカー・野球など、多くのスポーツでも当たり前のように見るシーンとなりました。

スポーツのDXイメージ2

このようにみると、情報収集段階からチケットの購入・会場への入場や観戦、観戦中の体験そのもの・SNS利用といった一連の流れのいたるところに、DXを感じることができます。身近なツール一つで行える新しい仕組みが整い、新しい顧客層を取り込む施策、時代に即した手段の選択ができるようになったことは、DX事例の一つだと言えるのではないでしょうか。

DX導入は進み続ける

業界・業種にとらわれず、DXの導入は進んでいます。

「データを活用する」「ユーザーのデータを取得する」といった取り組みは、これからサービスをもっと顧客目線で提供するためには、必要不可欠な要素となってきました。

「そっか…そろそろうちもしないとだけど…どこからどうしたらいいんだろう」

「何かはしたいと考えているけど、何をしたらいいのかわからない」

「なんとなくこういうことをしたいとは考えているけど…」

DXを推進するご担当者の悩みは様々だと思いますし、やり方がわからなければ進めようがないというのも正直なところかと思います。

ですが、何かひとつ小さなことからスタートでもいいと思います。KDLではその一歩を一緒に踏み出し、推進するお手伝いをさせていただきます。一緒に課題を見いだし、伴走しながらゴールを目指します。

上記のようなお悩みをお持ちの方、是非、私達と一緒にデジタル・コラボレーションで課題解決に向けて進んでみませんか?

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筆者:弓山千亜紀

エンゲージメントリード
Branding Designer