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AED講習会を実施
フクダ電子兵庫販売様をお招きして、AED(自動体外式除細動器)の講習会を開催しました。
この講習会は衛生委員会の主催で毎年開催しており、受講希望者に対して1時間程度で講義&人形を使った実践訓練によってAEDの使い方をマスターするものです。
KDLでは神戸本社にAEDを設置し、神戸市の「まちかど救急ステーション」にも登録。市民の方が街中で不慮の事故や急病で呼吸・脈が停止した場合に、その場に居合わせた方が、登録してあるAEDを用いて、一人でも多くの命を救えるようにするという本取組みに賛同しています。なお、AED機器は全国で数種類しかなく使用方法も同じであるため、一度マスターすれば、全国に設置されているAED機器を使用することができます。
今回は11名の社員が集まり、講習を受講しました。
まず、AEDの背景や意義について講義を受けます。心臓突然死の方は年間約7万人(1日約200人)にもなるそうです。交通事故死が年間4千人程度ということなので、数の多さに驚きます。原因は様々ですが、近くにいた方が突然倒れてしまったとき、周りの方のほんの数十分の対応が一人の生死を分けることになるというお話は、心を打たれました。
次に、人形を使った実践。
2つのチームに分かれて、発見者、119番通報者、AEDを取りに行く人などを決め、救助活動します。
まずは発見者が本人の意識を確認するところから。「大丈夫ですか!」と肩をたたいて声をかけ、意識を確認。脳卒中などの可能性もあるため、頭を触ってはいけないそうです。
意識がなければ人を集めます。講義を受けてみて痛感しましたが、人を集めるのは本当に大事です。ひとりではできないこともたくさんあります。呼吸が認められなかったり、呼吸が普通ではない場合は心肺蘇生法を開始。1分間に100~120回のリズムだそうです。思ったよりずっと早く、結構な重労働でした。
AEDは起動すれば勝手に説明を開始してくれます。説明どおりに進めればいい、そうわかってはいても、きっと目の前に生死の境をさまよっている方がおられたら動転すると思います。人形相手でもかなり緊張しました。
心肺蘇生法は、止めてはいけないそうです。とにかくAEDの準備ができるまで続ける、AEDで通電する合間も必要ないとされても終わってからも、呼吸がおかしく意識がなければ続ける。交代する要員はたくさんいたほうがいいそうです。交代のときも、間があかないように息を合わせて交代します。
アクセサリーはとること、体毛の深い方はお腹につけること、など細かい点を補足いただきながら、指導いただきました。
医療や人命救助に精通していない素人の私達でも救える命なら、一人でも多くの方を救いたい、そう思った講習でした。
フクダ電子兵庫販売様、ありがとうございました。
2017.12.12追記
フクダ電子兵庫販売様より、受講者に受講証をいただきました。こういう証書をいただくと、何かのときに思い返したりするきっかけになりそうです。