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前編につづいて、ルワンダ訪問レポートの後編です。
前編はこちら
ルワンダ訪問前編:雷観測リストバンドとコーヒー農園
が、その前に・・、中西にインタビューしていていろいろ衝撃的だった、ルワンダという国についてご紹介します。
ルワンダはアフリカの赤道より少し南に位置する国です。面積は、三重県以外の近畿地方(大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀。三重県の方スミマセン・・)くらいの小さな国です。赤道付近でも海抜が高いため、温帯の気候で平均気温は22度くらいとのこと。丘ばかりで幹線道路以外には整備された道がほとんどないらしいです。
ルワンダ大虐殺の後、法規制やインフラ整備をものすごいスピードで進め奇跡的な発展を遂げているイメージですが、それでも農耕に従事する方が大多数。でも、電気とインターネットのインフラはほぼ整備されています。とはいえ、一般家庭の格差が激しいのでスマホやタブレットを買えるのは裕福な家庭だけ。それでも携帯電話の普及はかなりのものです。電気がない家も多く、電気代が高いので明かりなどはローソクで済ませ、スマホの充電は電気をつかう、というようなこともあるようです。そして、国民の大部分は農耕に従事しています。
驚いたのは、水道がないこと。一部公共の水道や自宅で水道を用意している家もあるそうですが、毎朝川などに水を汲みにいく家庭が大多数で、周期的に乾季が訪れるので足りなくなることも。
「ルワンダの方は非常に勉強熱心で優秀な方も多いイメージだけど、就職先が圧倒的に足りないように感じる」と中西。スタートアップを夢見ることができるのも、限られた裕福な方だけ。そのような事情もあって、現地の起業を目指す方の支援体制を整備する、他国との取引をうまく使う、などで雇用を作ることが重要になっているのでしょう。
Lightning Wristband Project の紹介
ルワンダ訪問3日目は、キガリ市にあるITで起業を目指す方向けの施設、「kLab」で、雷観測リストバンドのワークショップを行いました。参加者は、主に現地でスタートアップを目指す方でした。
たどたどしい英語のプレゼンを、大変熱心に目を輝かせて聞いてくださいました。アプリ開発できるので手伝いますよ!と言ってくださった方もおられました。英語の資料を半泣きで作った甲斐がありました。
ちなみに、センサデバイスでの検知だけではなく、検知情報を共有しスマホへアラート通知するなど、以前よりプロジェクトの展望はパワーアップしています。あとは誰か皆様・・ご協力を・・・(人と英語とお金)
参加者による企画プレゼンもありました。印象に残ったのは、物流版「Uber」。コストを抑えてモノを流通させることで、人々がいろいろなものを手に入れやすい環境を作るというものです。ルワンダは道があまり整備されていないので、物流コストは余計に高いのでしょうね。モノが普及するための基盤を整えるというのは大事なことだと思いました。
このワークショップは、ものづくりを支援する施設「FABLAB」でも開催させていただきました。
ワークショップをして感じたのは、優秀なルワンダ人がたくさんおられること。技術力も意識も高く、十分世界に通用するように感じられる方もおられました。
気象庁を訪問
4日目、キガリ市長がつないでくださった、気象庁を突撃訪問しました。
写真右の建物が気象庁です。左側にはセンサっぽいものや百葉箱みたいなものがありました。
気象庁って、こんなのをイメージしてたのでちょっと驚いたのは事実ですが、
日本と違って気象観測のための広い敷地が備わっていました。気象に関する研究を積極的に進めておられるそうで、日本の大学も実証実験などに加わっているとのこと。
旅の恥はかき捨て!ということでほぼ突撃の状態でしたが、対応いただいたご担当者に聞いていただき、雷観測リストバンドのプロジェクトについて話すと大変興味を示してくださいました。
雷のデータを集められる点などに関してものすごく興味をお持ちいただきました。
「So unique! これええやん! Oh! No! 今日は所長が不在なんだよ!明日もう一度来てくれよ!」とご対応いただいたのですが、残念ながら明日日本に帰国予定。
「プロジェクトを資料にまとめて送ってきてくれ!」と連絡先をいただきました。
まとめ
他にもいろいろ訪問や行事がありましたが、大まかにご紹介いたしました。ルワンダについて感じたのは、とにかく人が勉強熱心で計画が整備されているということです。著しい成長はしばらく衰えないだろうと思います。
ちなみに、訪問中にルワンダのニュースで日本でいうYahoo!JAPANみたいな大きな総合情報メディアに取り上げていただきました。これを機に「キガリデジタル・ラボ(略してKDL)」を立ち上げるという話もちらほら・・出たような出ないような・・・?
ルワンダのプロジェクトがついに本格始動した気がしています。