2019年8月 7日 17:00

IoT開発をやってみよう!Webエンジニアが始めるIoT

こんにちは。IoT班の中西です。

IoTは、センサー、デバイス、ネットワーク、クラウド、システム設計、アプリケーション設計、フィジカル/サイバーセキュリティ、現場の業務知識、運用設計など、幅広い知識とスキルが必要とされます。ハード側とシステム側が密に絡み合うIoT開発は難しいというイメージをお持ち方も多いのではないでしょうか。

今回は、これからIoT開発を進めたいという事業者やSIer向けに、実際に私たちWebエンジニアが始めたIoT開発について、事例を交えて解説します。

ワイヤレスジャパンの事例

5月29日-31日にビッグサイトで開催された「ワイヤレスジャパン2019」で、IoTデバイスの開発・販売をされている株式会社Braveridge様のブースの、IoTソリューションの展示に協力させていただきました。

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展示の様子はこちらのブログ「焼酎サーバやイチゴ畑、その他いろいろIoT化してみた」 にまとまっていますので、ご一読ください。

株式会社Braveridge様は、センサーデバイスを開発する企業です。今回のワイヤレスジャパンでの展示の目玉の一つに、センサーデバイスの他に、IoTゲートウェイ(ルーター)+通信回線、専用クラウドAPIサービスをまとめたIoTプラットフォーム「Interface Cloud」をお披露目として展示されていました。

実はこのデモアプリは当社の開発チームメンバーが中心に開発し、開発期間はわずか2週間です。

スピード開発の秘密

この「Interface Cloud」の注目すべき点は、センサーデバイスからクラウドシステムまでをワンストップで提供しているところです。通常IoTシステム開発では、センサーデバイス、IoTゲートウェイ、ネットワーク、クラウドシステム、ユーザーアプリケーションといった複数の検討事項があります。

iot_start_002_003.png<従来のIoT開発の検討範囲>

Braveridge製のセンサーデバイスとInterface Cloudを使えば、ユーザーが直接体験するユーザーアプリケーションの開発のみに集中できます。

iot_start_002_004.png<Interface Cloudを使ったIoT開発の検討範囲>

デモを開発するまで

さて、展示会1か月前の初回打ち合わせの後、すぐさま当社の開発チームメンバーがInterface Cloudを使ったユースケースを数点提案し、両社で合意が取れました。広報チームも合流し、パネルデザイン、デモアプリ開発、デモ用の展示デバイス準備などを、並行して進めました。

今回は新しいUX体験として、皆さんが慣れ親しんでいるという点からLINEアプリを採用しています。Interface Cloudとアプリケーション用のクラウドシステムを連携させ、センサーデータの情報をLINEに通知するものです。

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LINEを利用するので一からスマホアプリを開発する必要がなく、開発コストを圧縮できます。ユーザーはアプリをインストールしなくても、QRコードを読み込んでLINEのお友達登録するだけで利用できます。このようなユーザビリティの高さも、LINEを利用する場合のメリットです。

こうして、Interface Cloud やLINE といったサービスを掛け合わせて活用し、スピード開発を実現しています。

2週間で4つのデモを開発

今回開発したアプリケーションは次の4つです。

  • 焼酎ボトルの残量が減ってくると、お客様へ「そろそろ無くなるよ!」と通知する「ボトル残量プッシュ配信サービス」
  • いちご畑の温度・湿度・照度に異常があると、生産者に素早くお知らせする「いちご促成栽培支援サービス」
  • トイレのドアの開閉回数を計測し、利用状況から清掃のタイミングを通知する「巡回清掃最適化支援サービス」
  • 言語障害を持つ方などの、コミュニケーションのサポートを実現する「アクセシビリティ+Help Button」

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初回打ち合わせから1か月、展示用のデモとパネルも準備が整い、無事当日を迎える事ができました。会場では多くの来場者の方が足を止めてくださり、終始盛況で展示会を終えることができました。

IoTデバイス・ネットワークの知識ゼロからでも始められる

今回のスピード開発の成功要因は、「ユーザーアプリケーション開発のみに集中できた」に尽きると思います。センサーデバイスの電源を入れるだけでシステム側でデータを取得できたため、あとは「取得したデータをどう活用するか」を考え、開発するだけでした。

今回の事例同様に、デバイスやネットワークを一から調達・開発したりすることなく、従来のアプリケーション開発の手法でIoTシステム開発ができるIoTサービスが増えつつあります。これは、我々アプリケーションエンジニアととても相性が良いものです。
スマホアプリも、一から開発するのではなく、LINEなど既に普及している身近なアプリケーションが活用できるようになりました。

このようなサービスを組み合わせれば、IoTデバイスやネットワークの知識がなくても、圧倒的な時間とコストの削減ができ、スピード感をもった検証ができます。

最後に

今回は、2つ目の事例としてアプリケーション開発技術だけでできる、IoTの始め方を紹介しました。ケースバイケースですが、全てを一から準備するのではなく、便利なサービスをバランス良く繋ぎ、本当にやりたいビジネスに注力するという選択肢もあります。「IoTを始める」にあたって、技術的なハードルを感じておられる方はご検討されてみてはいかがでしょうか。

前回のブログはこちら

◎IoTを導入するには?IoTの効果を検証するPoCのポイント

KDLでは、IoTのスモールスタートに関するご相談も受け付けています。

筆者:中西波瑠

新事業創造係 係長兼、IoT班 班長

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