2020年3月 5日 10:00

水族館でLINEを活用してみた!〜展示物をもっと楽しめる、来園者向けLINE公式アカウントを開設〜

※スマスイ様ですが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、3月3日(火)~3月15日(日)は臨時休園されると公式サイトで発表がありました。

今回開設したLINE公式アカウント「マゼランペンギンご夫婦」を以下のURLから友達登録して、再開園に備えましょう!!
https://lin.ee/gVBjhBR
※「LINEの友だちを追加」用のQRコードが表示されます

こんにちは、KDL PDチームの金谷です。

この度、神戸市立須磨海浜水族園(スマスイ)で開催中の特別展「10年間ありがとう!! ほんま、いろいろあったなー」の企画の一つとして、LINE公式アカウント『マゼランペンギンご夫婦』の開設をお手伝いさせていただきました。

このブログでは、LINE公式アカウント『マゼランペンギンご夫婦』を通して、水族館でどうLINEを活用したか?をご紹介します。

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LINE公式アカウント開設のきっかけ

昨年末にスマスイの担当者の方から、KDLとスマスイが共同で開発・展示し、一世を風靡した「マゼランペンギン型AI解説(※)を特別展の企画の一つとして再展示したい」とオファーいただきました。

このマゼランペンギン型AI解説は、来園者が発話した質問に対してAIで音声回答するもので、昨年の5月と8月の計2回、スマスイのペンギン館で試験運用しました。

「ペンギンの寿命は?」や「どれぐらい泳げるの?」など来園者が話しかけたペンギンの生態に関する質問に対して、2羽のマゼランペンギン『アレハンドロ』と『アンジェリーナ』がユーモアたっぷりに回答します。

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<マゼランペンギン型AI解説>

実は、スマスイは老朽化による建て替えに伴う完全民営化が決定しており、2020年4月以降は再整備事業の優先交渉権者(設置予定者)に運営が引き継がれます。

この特別展は、2010年から指定管理者制度により現管理者(須磨海浜水族園共同事業体:代表企業 株式会社アクアメント)が行ってきたスマスイの歴史を振り返るものです。

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<特別展「10年間ありがとう!!ほんま、いろいろあったなー」の入り口>

スマスイに関わったたくさんの人々の想いと思い出が詰まった特別展へのオファーということで、とても嬉しかったです。

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<子どもたちに大人気な「アレハンドロ」と「アンジェリーナ」>

昨年の試験運用では、質問と回答のセット(以下、シナリオ)を増やしたり、利用者から質問がない場合に質問を促す呼びかけを加えるなど運用中も日々改善を重ねていました。

特にシナリオは、スマスイの担当者の方が継続的に更新してくださり、質問に対するカバー率が向上していただけでなく、『アレハンドロ』と『アンジェリーナ』がユーモアたっぷりに回答するとても魅了的なシナリオになっていました。

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<「アレハンドロ」と「アンジェリーナ」のプロフィール資料>

そこで、このシナリオを使って、LINEで『アレハンドロ』と『アンジェリーナ』とチャットできるようにすれば、来園中だけでなく、来園後も2羽との対話を楽しんでいただけるのではないかと考えました。

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<LINE公式アカウント「マゼランペンギンご夫婦」>

水族館でどうLINEを活用したか?

スマスイの担当者の方にLINE公式アカウントで実現可能な表現や機能をご紹介し、どのようなUXを実現していくかディスカッションさせていただきました。

想定外のご要望をいただきつつ、以下の機能を備えたアカウントを開設することになりました。

■LINE公式アカウント「マゼランペンギンご夫婦」の機能一覧

  1. 夫婦に質問機能
  2. ペン尻写真配信機能
  3. 来園者向けクイズラリー機能
  4. ペンギン個体当てクイズ

① 夫婦に質問機能

まずは昨年作成頂いたシナリオを使ったチャットボット機能です。

ペンギンの生態に関する質問を送信すると、『アレハンドロ』と『アンジェリーナ』がユーモアたっぷりに答えてくれるので、楽しみながらペンギンの生態について理解を深めることができます。

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<夫婦に質問機能>

LINE公式アカウントは、LINEが公開しているMessaging APIを使うことで機能を拡張できます。

このMessaging APIでFlex Messageというレイアウトを自由にカスタマイズできるメッセージを送信することで、2羽の回答を出し分けるようにしました。

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<引用元:LINE Developers / Flex Messageを送信する>

② ペン尻写真配信機能

またLINE公式アカウントでは、メッセージ以外にも画像や動画、音声が送信できます。

スマスイの担当者の方から「ペンギンマニアはペンギンのお尻が大好きなので、ペンギンのお尻の写真『ペン尻写真』を配信したい!」とご要望いただき、こちらの機能が実現しました。

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<ペン尻写真配信機能>

画面下部の【ペン尻写真】ボタンを押すと、飼育員の方が撮影した魅惑のペン尻写真がランダムに送信されるので、コンプリート目指して連打してみてください。

③ 来園者向けクイズラリー機能

来園者が楽しめる機能も用意しました。

園内のペンギン館にクイズが掲示されており、クイズの答えをLINE上で入力し、正解すると、ペンギンの秘蔵写真や動画を手に入れることができます。

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<来園者向けクイズラリーの問題>

このクイズは園内の展示を見たりイベントに参加することで、答えがわかるようになっています。

「展示物を見て理解を深めるきっかけにしたい。」というスマスイの担当者の方の想いが込められています。

LINE公式アカウントを使うことで、ユーザーと来園前や来園後のコミュニケーションが可能になるので、私は来園前や来園後に楽しんでいただくコンテンツを考えていましたが、既存の展示と連携させることで、来園中の方々にも楽しんでいただけるとともに、既存の展示に誘導できるというのは大きな気付きでした。

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<来園者向けクイズラリー機能>

④ ペンギン個体当てクイズ機能

最後にご紹介するのは、鬼畜なクイズ機能です。

スマスイで飼育されているペンギンの個体をお腹で見分けるクイズなのですが、難易度が高すぎるため、スマスイスタッフでさえ全問正解は難しいそうです・・・

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<ペンギン個体当てクイズ機能>

このクイズは、スマスイのペンギン館内に設置されているペンギン個体識別チャレンジコーナーがもとになっています。

ペンギン館内でもとても人気なコンテンツであったため、目玉の機能として実装することになりました。

こちらでもLINEのMessaging APIで送信できるFlex Messageを使うことで、タップ操作だけで簡単に回答できるようにしています。

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<ペンギン個体識別チャレンジコーナー>

クイズの正解数に応じてペンギンマニア認定証を手に入れることができます。
『イカナゴ級』(全問正解)を目指して、何度でも挑戦してみてください!

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<ペンギンマニア認定証>

おわりに

来園後も『アレハンドロ』と『アンジェリーナ』との対話を楽しんでいただきたい。と始まった企画でしたが、スマスイ担当者の方のご協力により、かなりマニアックでユーモアたっぷりのLINE公式アカウントを開設することができました!SNS上では、何人ものペンギンマニアさんから嬉しいコメントをいただくこともできました!

今回は、LINE社が公開しているAPIを使うことで、LINE(LINE公式アカウント)上に企業独自のアプリケーションを構築しました。

KDLではこのようなLINEのAPI活用を支援しておりますので、企画から開発・運用までお気軽にご相談ください。

※マゼランペンギン型AI解説とは
2019年に共同で展示を行ったマゼランペンギン型AI解説は、「ペンギンの寿命は?」や「どれぐらい泳げるの?」など来場者が話しかけた質問に対して、2羽のマゼランペンギンの形をした解説システム「アレハンドロ」と「アンジェリーナ」が自動的に音声で返答するものです。

◎須磨海浜水族園で「マゼランペンギン型解説システム」試験運用

◎音声自動応答による「双方向の展示」という試み(KDLブログ)

◎スマスイにペンギン型AI解説システムを再展示

◎音声UIのビジネス活用に向けた課題と進め方(KDLブログ)

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