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企業対抗バーチャル自転車山登りレース!同じ場所にいる一体感とリアリティの高揚感

有馬温泉から六甲山の山頂までの15kmをバーチャル自転車で登るヒルクライムレース、「有馬~六甲 Virtual Ride Race 2021」の企業対抗レースに、ランニング部で参加して参りました。

レースは3人一組のチームで専用のバーチャル自転車を順番に漕ぎ、映像化されたバーチャルのコースを走って順位を競うもの。コースの起伏に合わせてマシンに負荷がかかるため、リアリティのあるヒルクライムを味わえます。レースの様子をご紹介します。

出場者を募集して集まったのは、普段ランニングがメインのランニング部部長玉置さん、普段から自転車に乗るロードバイカーの大市さん、興味本位で手を上げた、私松丸。

ちなみに私の自転車歴は子どもを電動自転車の後ろに乗せていた数年前が最後。まず乗れるか不安でしたが、マシンだから転ぶことはない!という開き直りとバーチャル自転車への興味で参加を決めました。

順番決めと訓練

約15キロのコースと起伏はこんな感じです。平坦な最初の5キロ、ひと山越える真ん中5キロ、勾配10%越えが続くラスト心臓やぶりの5キロ、といったところでしょうか。

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出典:Ride with GPS

第1走者は松丸、第2走者の山越えは部長玉置さん、第3走者山登りは経験者大市さんに決まりました。

「下半身強化は効果あり」という大市さんのアドバイスにしたがって、レース前2週間ほどスクワットと上り坂ランニングでにわかトレーニングを積んでみました。玉置さんはジムで負荷をかけて漕ぐなどして備えたとのこと。いくら普段ランニングをしていても、いつもと違うことをすると効くものですね。

会場到着~スタート準備

メイン会場は、有馬温泉サイクルハウス「CASA CICLISMO」です。参加する5チームのうち4チームがここから、1チームはサテライト会場から遠隔参加しました。現地じゃなくても参加できるのはバーチャルのよいところですね。

当日会場では、先にeスポーツプレイヤーのレースが行われていました。会場の控室で過酷なライブ配信を見ていましたが、まだこのあと自分が走るという実感はありません。

そしてスタート1時間前に、マシンのある配信会場へ。

レースを共にするマシンは、最新の屋内用スマートバイクです。体形や好みに合わせてサドルの高さやハンドルまでの長さを調整できます。体重に合わせてペダルの負荷の設定を変えられるそうで、今回は各チームの平均体重が設定されました。

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サドル側から見ると、こんな感じです。

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前に設置されたモニタに参加者のアバターが映し出され、ペダルをこぐとアバターがバーチャルコースを走ります。足元には風を送り込むサーキュレーターが設置されています。

基本的な使い方と変速や調整の仕方を教えていただき、ライダー交代時に備えて自分の乗りやすい位置などを確認しました。

スタートからレースの様子

レースはYoutubeでライブ配信されました。ここでは、当日のYoutubeのスクリーンショットを使わせていただきながらご紹介します。

ちなみにKDLのチーム名は「余裕がないTOM」です。チーム名を作るときに余裕がなさすぎてチーム名が思いつかず、余裕のなさがそのままチーム名になったものです。そしてチーム紹介では余裕で手を振っている私ですが、間もなくチーム名どおり余裕がなくなります。

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準備が整い、ついにスタートしました。ランニングなら、「5キロならこのくらいのペースでいこう」など感覚がわかるのですが、自転車だとペースが掴めません。他のチームのアバターと離れないように漕ぐのが精いっぱい。ほんの少しの勾配でもびっくりするくらいペダルが重くなります。上りや下りではマシンも後傾、前傾と角度が変わり、リアルな傾斜を感じました。

最初の大きな上りに入る前に第2走者の玉置さんにバトンタッチ。玉置さんは、「いいペースですよ」と実況いただいていたとおり、大きな上り坂を安定したスピードで乗り越え、1位にくらいついていきました。

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2つ目の大きな上りに差し掛かったところで、アンカーの大市さんに2位でスイッチ。トップとの差は600メートルほど。

上るばかりのコースを走る参加者は、見ているこちらも息を止めてしまいそうなくらい辛そう。。

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しかしアンカー大市さん、そんな坂を抑え込むようにグングン走り、ゴールまで残り2キロの付近でなんと1位をかわして逆転!実際に追い抜いているわけではないのに、アバターが画面の中で追い抜くので興奮してしまいます。

ときどき立ち漕ぎしながら、汗だくになりつつもペースは衰えません。すごい・・けどしんどそう・・。

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渾身の走りを見せる大市さんを前に、

玉置さん「見たことない大市くんやな」
松丸「確かに」

という、なんとも気の抜けた会話をしていたなんて、今思えば申し訳ない気持ちです。

唯一の制限時間内ゴール!

最後のラストスパートで、参加チームで唯一60分の制限時間内でゴール!アバターのガッツポーズと大市さんのリアルガッツポーズがシンクロしていました。3人のチームメンバーに加えて、画面で頑張ってくれたアバターもチームの一員のように感じてしまいました。

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優勝インタビューを受ける玉置さん。みなさんお疲れさまでした!

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当日のレースは3部制で、企業対抗レースのあとには、予選レースを突破したプロサイクリストを含む総勢170名ほどが参加してのメインレースが行われました。海外からの参加が非常に多かったとのことで、国際レースになっているとは驚きです!デジタルでスポーツも変わっていくものですね。

ちなみに賞品は温泉街にあるサンドイッチやさん、「SABOR」のコーラでした。パッケージかわいいですね。

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このコーラ、スパイスが効いていてすごくおいしかったです。食事と合わせてもお酒を割ってもいい感じでおすすめです。

スポーツ x デジタルで感じたこと

普段ランニング部では、リアルなリレーマラソンや駅伝などに参加していますが、今回のバーチャルレースでは、走っている最中もすぐ横で応援されているため、心強く感じました。どのチームがどのあたりにいるのか画面で分かるので、もう少しで追いつける、気を抜けば抜かされるかも、など考えながら走るのはゲーム性が高く面白いと思いました。

デジタルで、スポーツはこれからもどんどん変わっていくことでしょう。物理的なハードルが低くなるということは、参加できる人口が増えるということです。デジタル技術によってスポーツの輪が広がっていくことは、素晴らしいことだと思いました。

また、スポーツをYoutube配信された経験も初めてだったのですが、あとで実況やコメントを聞きながら見返すのもまた楽しいですね。会社の人や知り合いなどリアルタイムで見てくださった人もいて、見られなかった人もあとで録画を見てくださったり、たくさんの人に、おめでとうと言っていただきました。

イベントの企画・運営の皆様、配信を盛り上げてくださった皆様、ありがとうございました!

当日のYoutube配信はトレスコルヴォス有馬Youtubeチャンネルでご覧いただけます。

松丸

筆者:松丸恵子

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