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KDL x アシックス対談【後編】:ビジネスを拡げるカギはデータ ー デジタル活用で大きな可能性に挑む
KDLでは、お客様のデジタル活用に伴走しながら支援する、「デジタル・コラボレーション」サービスを提供しています。デジタル・コラボレーションでご一緒させていただいた、株式会社アシックスさんのヘルスケア事業のご担当者 大野真澄さんとKDLの担当者のEngagement Lead 森本亜佐子の対談、前編に引き続き後編です。
KDL x アシックス対談【前編】:共創のプロセスが生み出すもの ー「よいものが作り上げられているという感覚が楽しい」
運動促進アプリ「アシックスウェルネスコンサルタント」について
大野様
このアプリは、基本的には、体育館や会議室でオフラインで体力測定をさせていただいて、その結果を経て使っていただくものです。今までは、細かい結果を紙に印刷してお返ししていたものを、スマートフォンのアプリ上でいつでも見ることが出来るのが、1つの機能です。
森本体力測定はKDLのメンバーも体験させていただいたんですが、サービス内容をWebなどで見てはいたものの、実際にやってみると細やかな測定結果が想像以上に面白くて驚きました。
歩き方を測定して評価されるなんて経験もなかったので、自分の体に興味が湧きました。「もっと腕を振りましょう」とアドバイスをいただいて、次はもっとうまくやろう、キレイに歩こう、と思えます。
企業単位で、自分の順位が見えるのもいいですよね。体力が高い低いではなくて実年齢との差というのも年齢でハンデがなくてよいと思いました。
そうですね。10代から80代の方までいらっしゃるので、皆さんが同じ感覚で結果を見ていただくために工夫しています。そして、今回のアプリで新しく実現したのが、計測結果に基づいて、その人におすすめのトレーニングやストレッチをご紹介する機能です。アプリ上にトレーニングやストレッチの動画がひとつひとつ準備されていて、正しい動きを確認しながらご自身で運動していただくことができます。
大野様今までも測定結果に基づいてトレーニングをおすすめしてきましたが、紙に印刷してざっくりしたご紹介しかできていませんでした。それを、アプリ上で細かくおすすめできるようになったことは嬉しいですね。
そして、私たちにとって重要なのは、おすすめしたトレーニングを実施していただけたかどうかを、データで確認できることです。トレーニングの分かりやすさや、人気の度合いも見ることができて、改善につなげられます。
また、ヘルスケアに関する知識をユーザーに直接届ける接点がこれまではあまりなかったのですが、アプリ上でトレーニングの合間にコラムを見ていただけるのは、すごく良いと考えています。
そうですね。通常は年1回程度の体力測定でしかユーザーと接点がなかったので、そこで紙で受け取っても思い出してもらえないこともありますよね。アプリならいつでも見られますし、前回の計測結果との比較もできるようにしているので、トレーニングの結果も実感してもらえると思います。
ユーザーの声「運動ができるようになった」
大野様
実は、これまで何十年も運動をしたいと思っていたけれども、なかなか運動できなかった、という70歳代のお方から、今回このアプリを使って初めてできるようになりましたというお声をいただきました。毎日運動するのが楽しくてしょうがないです、というメール頂きまして、それは私たちもすごく嬉しかったです。
森本私たちも嬉しいです。
運動にハードルを感じる人に使ってほしい
大野様
運動に対してハードルを感じている人に、ぜひ使って欲しいですね。運動をしたい人、したくない人様々いらっしゃいますが、やった方が良いというのはみんな感じていると思います。
ただ、「めんどくさい」とか「やりたくない」という感情が勝ってしまって、なかなか第1歩を踏み出せないものですよね。そんな方に使っていただいて、1歩目のステップを踏み出してもらえたら、本当に嬉しいですね。
そのためにも、もっともっと機能をつけて行きましょう!
大野様はい。どうしたらもっとアプリを開きたくなるのか、もっと運動をしたくなるのか、というのを一緒に考えたいです。
今後はデータをもとにビジネス拡大へ
森本
アプリではデータ活用を考慮してログの出力を設計していて、今、リリース後にアプリのログがどんどん溜まってきています。これらのデータはビジネスを拡げる上で重要なカギですので、まずは目標値を作るところを計画しています。ログインの平均やトレーニングの回数など指標を作って、その推移をみながらアプリの改善に活かしたいと考えています。弊社からも、改善提案などもできればと思って、楽しみにログを拝見しています。
大野様ログを見るの楽しいですよね。改善点も見えるし、自分たちの施策が良かったかどうかも追って行きたいと考えています。今インストール数も非常に増えているので、コラムの閲覧も増えてくると思います。どのようなコンテンツが求められているか、というのも重要なデータです。
今は運動に関するコラムが多いですが、今後は食事や栄養、睡眠などヘルスケアという分野で幅広く提供していきたいと考えています。
今回のアプリは本当に第1ステップだと思うので、今後はほかの企業さんが作られているアプリなどにも、データを提供できたり連携できるようになると、ビジネスとしても大きく拡がると思っています。
大野様そうですね。ヘルスケアの分野自体も大きくなっていますし、高齢化社会という背景もあって、大きな可能性があると思っています。産業にすごく役に立てるデータが溜まっていると思うので、そこでデジタルを活用してお客様にいいものを提供していきたいです。
ーーーーありがとうございました。
対談の様子を動画でご覧いただけます。
インタビュー・編集:松丸恵子
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