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2022.05.27
KDL社内・社員

【2022年 新入社員研修:後期】開発の難所と最終プレゼン

こんにちは、KDLの杉山です。

2022年の4月に入社し、新入社員研修で模擬開発実習に取り組みました。私からは模擬開発研修の終盤から最終発表までの流れと、そのなかで起こったトラブルやそこからの学びについて書きたいと思います。

トラブルの連続

前回の吉田さんの記事にもありましたが、スケジュール内で完成させられるように開発中盤に計画の変更を行いました。そこまではよかったのですが、その後、予想もしなかったトラブルが次から次に起こってしまいました…。
途中から新しく採用した技術が原因となり別の機能がうまく動かない、別々に開発を進めていたフロントエンド部分とバックエンド部分を時間がないためテストをせずに連携したところ大量のエラーが起きて修復が難しくなる、経験者がいない中チャレンジとして初めて採用した外部サービスが一時的に機能しなくなる、など。

最終発表直前になって色々なトラブルが起こったため、大変焦りましたが、その分学ぶものもたくさんありました。
例えば、トラブルに対処するにあたり先輩社員に社内チャットを使って相談したのですが、 「相手にわかりやすく状況を伝えること」の難しさに気付きました。
「ここまでは調べました」「ここまでは対処してみたんです」ということを伝えているつもりでも伝わっておらず、「これは既にやってみた?」と再確認していただく場面もありました。
チームで開発を進める上で、正確に情報伝達できるかどうかは重要だと改めて感じました。

また、相談をする中でいただいた「分からない技術は分かるようになってから使ったほうがいい」というアドバイスも印象に残りました。
KDLは新しい技術やツールを積極的に取り入れている会社だとは思います。しかし、中途半端に新しい技術を用いることはマイナスの結果を生む可能性もあるのです。新しい技術はどんどん学んでいきつつも、自身の責任を意識して、しっかりと身に着けていこう思いました。

「報連相をきちんと行う」「責任感を持って仕事をする」
言葉にすると当たり前に感じることばかりですが、いざ仕事となるとあまり意識出来ておらず、そのことが原因で最終発表に間に合わない可能性すらありました。
当たり前のことを当たり前に意識することの大切さを改めて感じました。

たくさんのトラブルは発生しましたが、様々な社員の方にご協力いただき、また自分たちでも必死になって取り組んだことで、最終発表前日に何とかすべて解決し、システムを完成させることが出来ました!

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最終発表

いよいよ最終発表です!開発中盤では「もしかしたら最終発表当日まで開発することになるのでは…?」と考える瞬間もありましたが、なんとか前日に完成させられたこともありメンバー一同リラックスしてこの日を迎えることが出来ました。

最終発表は、これまでアドバイスを下さった生産技術チームとKDXチームの方だけでなく、全社員が見学可能でしたので(社内限定でWEB配信していました)、興味を持って参加してくださる方も多く、大変緊張しました。

発表そのものはうまくいき、多くの方からいいフィードバックをいただけました。そして振り返って「自分達はこれだけのことを数週間で作り上げたのだ」という達成感を味わうことができました。 

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得た学び 

最終発表を終え、模擬開発研修が落ち着いて一番に感じたことは、「諦めず最後までやり切れば結果はついてくる」ということです。システムが完成したのは発表日前日ギリギリでしたし、エラーの連続で先が見えない時期もありましたが、粘り強く取り組んだことでシステムを完成させられたことは自信になりました。 

実際のシステム開発のプロジェクトでは、予算や期間が決まっており、やりたいこと全てを実現出来る訳ではないと思います。ですがその中でも、クライアントのために、できる限り品質や価値の高いシステムを作る姿勢は忘れてはならないと学びました。 私の配属先は、自社開発のプロダクトを扱うチームですので、研修で想定されていた受託開発とは異なる点もありますが、「ユーザーが望んでいることは何か」を常に考えながら取り組んでいきたいと思います。

また、新人研修の段階で、実際にクライアントを想定したシステム開発の流れ(要件定義~設計~コーディング)を経験ができたこと、チーム開発の難しさを認識できたことは、今後仕事をする上でとても有意義だったと思います。

学生の頃は自分の成績さえよければいいという側面がありましたが、これからはチームとして価値を生み出すため、チームメンバーとの協力や相互のコミュニケーションを大切にしたいと思います。自分達のマインドを学生から社会人へ切り替える機会にもなりました。

配属後は、今回の研修で学んだ様々なことを意識しながら、ユーザーにとって価値の高いソフトウェアを作りだすことで、社会に価値を提供し、売上としてフィードバックされる、プロのエンジニアにしか味わえない環境を楽しみたいと思います。

〜最後に〜 

模擬開発研修を裏で支えてくださった人事の方々、フィードバックをいただいた先輩エンジニアの方々、研修中に助けてくださった同期の方々、ありがとうございました。 

番外編では、伊藤さんと高木さんが具体的なシステムや技術について解説します。興味がある方はぜひご覧ください!