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暮らしの中にあるDX事例(子育てDX -妊娠編-)

みなさん、こんにちは。 エンゲージメントリードの飯塚です。 

このブログでは暮らしの中にあるDX事例と題して、今世の中ではDXによってどのような変化がもたらされているのかを考えていきたいと思います。 

私事ですが、令和3年8月に第一子が誕生しました。 今回は子育て「DX-妊娠編-」として、その時に感じたDX体験を紹介します。 

DXのもともとの概念を再確認

立花さんのブログで紹介されているDXの概念を改めて確認してみましょう。

DX(Digital Transformation/デジタルトランスフォーメーション)は、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された、「進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」という概念です。

私は今回、「テクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」だけではなく、テクノロジーが人々のふるまいをも変化させていくように感じました。

妊娠が判明してからの行動

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妻の妊娠が分かったとき、「あぁ、ついに自分も父親になるのか〜」という感慨と共に、「今から自分にできることはないものだろうか?」と考えました。そこで、デジタルを活用して調べてみました。

まずしたことは、Instagramのハッシュタグで他の妊婦さんやお父さんは同じタイミングでどんなことをしているのか検索すること。そこからいろんなアプリがあることを知り、とりあえずアプリを入れてみました。

利用したアプリ

妊娠期には2つのアプリを利用していました。

トツキトオカ(運営:アマネファクトリー株式会社)

トツキトオカは、妊娠期間をもっともっと楽しんでいただくための

妊娠記録・妊娠日記アプリです。」(Appstore トツキトオカ 紹介文より抜粋)

出産予定日を入力すると、予定日までの日数と今の赤ちゃんがどれくらい成長しているのかが画面に表示され、それだけで生まれる日が毎日楽しみになりました。また、赤ちゃんのイラストに吹き出しがついて今の状態を話しかけてくれるので、それを見て夫婦で楽しみな気持ちを共有していました。

妊娠記録・妊娠日記機能では、妻の体の状態や今の精神状態を把握することができ、仕事を早く切り上げたり、コミュニケーションを多くとったりと、出産に向けてできる限りのサポートを柔軟にできた気がします。

パパninaru(運営:株式会社エバーセンス)

パパninaruは、 名前の通りパパ専用アプリなので、私だけがインストールしました。

こちらのアプリでも、トツキトオカ同様に出産予定日までの日数や今赤ちゃんがどれくらい成長しているのかを確認することができました。

このアプリのいいところは、毎日「妊娠のこの時期は、こんなサポートをしましょう」というようなアドバイスが表示されることです。

初めてのことで誰に聞いたらいいのかわからなかったり、どうしたらいいのかわからなかったことが、毎日少しずつ解消され、また、夫婦で共有することで妊娠出産に対する理解を深める事ができました。出産スケジュール全体の記載があるので、先の予定を見通すこともできました。

DXは人のふるまいを変える

この2つのアプリを入れたことで、妊娠期間は右往左往しながらも、情報を活用して不安や疑問を取り除きながら、より楽しく出産の日まで過ごすことができました。

まだスマホもアプリもなく、本と周りの人からの情報しかない時代と比べると、スマホで情報を検索でき、アプリから毎日アドバイスがもらえる今は、得られる情報がかなり違いますよね。このような体験もデジタル化が進んだことによりもたらされたものです。

DXは、デジタルによって体験を変えるだけではなく、そこから人の考え方やふるまいにも影響していくものなのではないでしょうか。必要なところに適切に情報を提供することは、それによってその人の次の行動に影響していくのだと思います。DXは、人のふるまいを変え、人間社会の考え方や制度さえも変えていく可能性を、身をもって体感した出来事です。

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神戸デジタル・ラボでは、お客様と共に考え・協働・共創しながらお客様の事業そのものに伴走する「デジタル・コラボレーション」(以下DC)サービスを提供しています。

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デジタルのプロである神戸デジタル・ラボと、その業界のプロである皆様で、世の中の暮らしを豊かにするDXを共に考えていきませんか?

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筆者:飯塚友哉

エンゲージメントリード Human Centered Designer