KDL BLOG
SDGs研修をレポート!カードゲームで地球が終わる!?

皆さま、こんにちは。広報室の大野です。
神戸デジタル・ラボ(以下、KDL)では以前より、ペットボトルキャップの回収やSDGsに関するリレー投稿など、SDGsに取り組んでおります。
この度、KDL全社員を対象とした「SDGs研修」を株式会社アフレル様に実施いただきましたので、その様子をレポートします!
SDGs研修の概要

大きく分けてSDGsについて「学ぶ」「体感する」「自分ごとに落としこむ」という三段階で学びました。
「学ぶ」パートでは、SDGsとは何か?という根本的なことだけでなく、「ポテトチップスの大量消費が温暖化につながる」といった身近なテーマや、SDGsの「ウェディングケーキモデル」などから、SDGsの17の目標はつながっており、その解決にはパートナーシップが必要だと学びました。
「体感する」パートでは、2030年の世界をみんなで創り上げるシミュレーションゲーム(カードゲーム)を行いました。3~4名ずつがチームとなり一つの「国」として、他国と交渉しながら、ゴールを目指します。与えられたお金と時間を使いプロジェクトを実行することで、お金・時間・新しいプロジェクトなどが得られますが、予め設定されたゴールは国(チーム)ごとに違うため必要とするものも違い、他国との交渉が難航する場面もありました。国のゴールや資産、引いたカードの内容に大きく左右されると感じました。
また、各国がプロジェクトを実行する度に、「世界の状況メーター」の経済・環境・社会の指標に影響を与えるので、経済活動を優先すると社会や環境の指標はどんどん悪化・・・。”世界はつながっている”ということを実感しました。
「自分ごとに落とす」パートでは、チームメンバーが携わっている仕事について、誰がどのように関わっているのか?どんなメリットとデメリットがあるのか?それをすることでどうなるのか?を模造紙に書いていきました。自分たちが普段携わっている仕事でさえ、見えていない部分が多く、可視化することで「あ、こんなユーザもいるよね」「メリットだと思っていたけれど、デメリットも大きいな」などたくさんの気づきがありました。
私が所属したチームの場合

KDLは新型コロナウイルスの流行からハイブリッド勤務を採用しているため、チームや案件が異なる社員同士がなかなか接点を持ちにくい状況にあります。私の場合も、直接お話しするのは初めてのエンジニアの方お二人とチームを組むことになりました。
緊張もしましたが、リーダーの世界情勢を見極める眼力と判断の速さで、世界(会場)が大きく動き出す様子を目の当たりにし、「こんなリーダーがいれば、そして周りの国の協力体制が強ければ、世界は変わるのだ」と衝撃を受けました。
社員からは「スタート時点の状況が違いすぎる場合、誰に何を求めていいのか分からない」「困っていることと十分足りていることをお互いが公開することがカギだと思った」などの感想が上がりました。確かにどれだけ前向きに取り組んだとしても、時間とお金がかかる環境を大きく改善させることは難しく、逆にいえば、環境や社会を顧みずに経済だけを回している国が一番稼いでいた場面もありました。たかがカードゲーム、されどカードゲーム。やってみると難しさにため息をつきそうになりました。
総務担当者のコメント

今回のSDGs研修は、KDL社員に当事者意識を持ってSDGsに関わってほしいと考え企画しました。
KDLとして、ペットボトルキャップ回収などの取り組みはありますが、自分がSDGsにどう関わっていくべきなのかを考えられている社員はまだ少ないと感じていました。「持続可能な開発目標」と言葉で表すのは簡単ですが、SDGsの基本を理解し、SDGsが自分とどう関係するかというところまで落とし込みたいと考えたのです。
カードゲームやチームワークを通じて、SDGsを楽しみながら学び、自分のこととして捉え、仕事やプライベートがSDGsとどう関連するのかを考える機会になればうれしいです。研修後は、たくさんの社員からいい反応をもらいました。コロナ禍で不足しがちなコミュニケーションの活性にもつながったのではないかと思います
実際に研修を受けてみて

研修後、社員からは以下のよう感想が寄せられました。
「学ぶ」
・楽しく学ぶことが考え方を身に着ける第一歩
・課題を解決するために普段よりめちゃくちゃ考えた
・分かりやすいプレゼン、優しい講師で頭に入りやすかった
「体感する」
・普段からのコミュニケーションが大事
・一方的に助けるのではなく、一緒に取り組んでくれる姿勢がありがたかった
・環境問題ばかり抱えてしまって国の発展を諦めかけた
・経済を回すことばかり考え他を見ていなかったら地球が終わりかけた
「自分ごとに落とし込む」
・自分が担当するお客様を想定して考え始めた瞬間、緊張感が出てきた
・普段と違う視点で考えることができた
・やりたいこと=ユーザにとってメリットがあることとは限らない
最後に

久しぶりの集合研修となった今回、社員のコミュニケーションが明らかに増えたと感じました。研修を受けた結果、個人的には、SDGs関連のテレビ番組やニュースを見ていて「それは本当にSDGsなのだろうか?」と考えることが増えましたが、それはSDGsの基本的な考え方を学べたからだと思います。
今後も、自分にできること、企業としてできることを考え、前向きに取り組んでいきたいと思います。
アフレル様、ありがとうございました!