事例紹介
ホワイトボード運用における課題
配車表は、運送会社の効率的な運行管理・サービス品質の維持に欠かせないツールです。各車両の運行予定と担当ドライバー、積み込み場所、配送先、荷物の種類と数量、その他の作業指示など、その日の運送計画が一目でわかるよう記載されており、ドライバーは配車表を確認して業務にあたります。
ロジテムトランスポート様では、ホワイトボードの配車表を事務所内に設置していました。配車業務(*1)の担当者が毎日、Excelの配車管理表を見て、ホワイトボードにマーカーの色やマグネットを使い分けて手書きで転記し、配車表を見たドライバーは自分のスケジュールを確認したことを、マグネットを使って示していました。
ホワイトボードへの転記作業には約2時間かかっており、転記ミスや漏れは配送トラブルにつながるリスクもありました。また、すべての車両・ドライバーの情報が一覧表示されているため、ドライバーが出社時間を見間違えることも月1回程度ありました。
(*1 配車業務=配送先や荷量に合わせて車両やドライバーを割り当てる業務)

kintoneを活用した「配車ボードシステム」
使いやすさや費用などの観点から、KDLがご提案した、kintoneを活用する案をご採用いただきました。
お客様に要件をお伺いしながら必要な機能や細かい仕様を決定し、kintoneを活用した「配車ボード」システムを構築しました。ホワイトボードの配車表の良さは残し、それまでの使い方を大きく変えることなく、配車表のデジタル化を実現しています。
「配車ボード」では、従来の配車管理用Excelをkintoneにインポート(=読み込み)するだけで、必要な情報を任意の形式に自動で加工、事業所内に置いた65インチの大型モニター2台に1日分の運行計画が一覧表示されます。例えば、変更があった箇所は背景色を変えて表示、決まった時間に表示を翌日分の運行計画に切り替えることができます。
また、kintoneを活用したことで、「配車ボード」と同様のシステムを一から作る場合に比べて約半分の期間で構築できました。

手間を減らしミスを防ぐ
「配車ボード」システムは、Excelのデータをインポートして投影するため転記の手間がなく、転記ミスや漏れ、手書き文字のように読み取りづらいということもありません。
ドライバーが各自のスケジュールを確認する際は、大型モニター横に設置されたタブレットで自分の予定だけを表示した上で「確認」ボタンを押すことで見間違いを防ぎます。
デジタル化したことで、例えばLINEなどの外部サービスと連携して、ドライバーがスマートフォン(スマホ)から配車情報を確認できるようにする、配車情報が変更になった際にドライバーのスマホに通知を送るといった機能拡張も可能です。また、配車の実績がデータとして蓄積できるようになり、データを活用した配車業務のさらなる効率化、運行管理とのデータ連携にも使えるようになりました。AIと組み合わせることで、配車実績をもとにした最適な配車案の自動生成や、ドライバーの業務不可・勤務時間を考慮した運行計画の提案なども可能になります。
(公開日:2025/8/19)
KDLでは、株式会社TOCCA様とともに、ロジテムトランスポート株式会社様、日本ロジテム株式会社様のDXをご支援しています。
本事例は広報誌「KDL NOW!Press」2025年7月号でもご紹介しています。お客様コメント、KDL開発担当者インタビューを掲載していますので、ぜひあわせてご一読ください。



