KDLのブリッジSEの瀬戸さんにインタビューしながら、ブリッジSEのコミュニケーションノウハウについて連載しています。
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最終回となる今回は、異文化についてご紹介します。
文化の違い
これまでの連載でも、指示の仕方や依頼内容の認識に関する文化の違いについて述べて参りましたが、ちょっとした表記の違いや祝日の違いなど気に留めておかなくてはならないことをいくつかご紹介します。
日付の表し方
内容 |
日本 |
ベトナム |
日付 |
YYYY年MM月DD日
YYYYMMDD
YYYY/MM/DD
(和暦)年MM月DD日 |
DD/MM/YYYY
YYYYMMDD(英系)
YYYY/MM/DD(英系)
和暦:ない |
月・日の書き方 |
月・日は、10未満なら「0」を付けない
例:2019年9月1日 |
月・日は、10未満なら「0」を付ける
例:2019/09/01 |
年度 |
4月~来年の3月末 |
年度の概念:なし
1年間:1月~12月 |
和暦はもちろんありません。そして、日本ではおなじみの「年/月/日」という書き順も、ベトナムでは「「日/月/年」が主流のようです。例えば「2/3」と表記した場合に2月3日なのか3月2日なのかの認識が間違う可能性もあります。
いわゆる4月から3月という会計年度の概念もなく、暦通り1年の始まりは1月となっているそうです。今年度中に、のような表現は誤解を招きそうですね。
ドキュメントなどでの表記
内容 |
日本 |
ベトナム |
文字 |
全角(full-width)
半角(half-width) |
半角(half-width) |
DBの説明 |
DBの日本語のテーブル・項目名で説明
例:
受注マスタの会員番号 |
DBのテーブル・項目名で説明したら分かりやすい
例:
ECPT_ORDER. VODR_VMEM_NO |
ボタンの位置 |
基本的に右の上に揃える |
真ん中に揃える |
数字 |
数字の区切りに用いる「,(コンマ)」
例:1,000円小数点の区切りに用いる「.(ピリオド)」
例:1,000.99 |
数字の区切りに用いる「.(ピリオド)」
例:1.000円小数点の区切りに用いる「,(コンマ)」
例:1.000,99 |
前回も記載しましたが、依頼時にはDBのテーブル・項目名を使います。日本語を訳すと誤解を招くことがあるのでご注意を。ボタンの位置というのは、例えば何かアクションするボタンを追加してほしいと依頼した場合、配置される場所が日本の通例と異なるということです。なので、追加する場所のイメージなども適宜伝えながら依頼する必要があるということですね。
数字の区切りや小数点は知っておかないと大変。知っていても間違えそうですね。
その他
内容 |
日本 |
ベトナム |
色 |
桃色 |
ピンク |
お正月休み |
12月28日~1月3日 |
~2月中旬 |
色って日本は独特の表現ありますよね。直訳しても伝わらない場合もあるようです。また、ベトナムのお正月は旧暦のため、2月に大型連休がある、など休みの違いも認識しておかなくてはいけません。
まとめ
「ブリッジSEのコミュニケーションノウハウ」と題して、ベトナムのオフショア開発を支える橋渡しエンジニアのノウハウをご紹介いたしました。
オフショア開発を検討されている方、コミュニケーションで課題をもっておられる方の参考になれば幸いです。
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筆者:松丸恵子
広報室