KDL BLOG
マーケティング室の舟橋です。
去る2月16日(土)に、渋谷で行われた「NHKディレクソン 全国大会」に、メンターとして参加させていただきました。そこで、本ブログでは「全国編」として全国大会での体験を報告します。(なお、この全国大会の前に審査員として参加させていただいた熊本と徳島の体験は「地方編」として一つ前のブログに書いておりますので、あわせてご覧ください)
「ディレクソン」とは?
前のブログ記事に詳しく書いたのでそちらをご覧いただければと思いますが、「公募で集まった視聴者全員が『ディレクター』になって、地域を元気にするアイデアを競い合う!そして最優秀アイデアをNHKが全力サポートして番組化・サービス化!それが『ザ・ディレクソン』です。」との公式サイトでの文章が分かりやすいので、引用させていただきます(笑)。
「ディレクソン全国大会」にメンターとして参加
このNHKディレクソンの2018年総括としての「全国大会」が2月16日(土)に東京・渋谷で開催され、メンターとして呼んでいただきました。これも、2019年の2月に、ディレクソンのモデレータをされている河原あずさんからご連絡をいただいたことがきっかけです。
ここでいうメンターとは審査員とは異なり、アイデアを固めていく過程で各チームからの相談を受けてアドバイスをさせていただく役割のことでした。私にそんな役目が務まるのかという不安もありましたが、全国の面白い人に会えるというワクワク感の方が強く、ご協力させていただくことにしました。
会場に入ると、既に全国から集まった猛者たちの熱気が溢れていました。さすがに各地のディレクソンで優勝された方々だけあって、既に自主的な交流が各テーブルで始まっており、アイスブレーキングも不要なレベルまで盛り上がっています。そして、開始の時間となり、テレビカメラの回る中、各チームがプラカードを持ってステージへ上がりました。
ステージの上は各地からの個性の強い面々が集まる動物園状態。そんな中を司会として、河原あずさんに加えて、NHKの久保田祐佳アナが務めておられました!
しかも、今回の審査には、特別審査員として筧利夫さんと光浦靖子さんも加わっておられました。
さて、実際の内容は公式サイトにレポートが公開されているので、詳細はそちらをご覧いただきたいと思いますが、全国大会ということで、各地域の優勝・準優勝チームから3名ずつ参加され、各チームそれぞれ2つの地域の代表者6名(1地域3名×2地域=6名)で構成されていました。参加メンバーの肩書も、高校生・大学生だけでなく、地域の盛り上げ役や藍染めデザイナー、木こり、シンガーなど実に多様・多彩で、どんな化学反応が起こるのか開始前からわくわくしていました。
全国大会のテーマは「地域×地域で日本を元気にする番組アイデアを生み出そう!」ということで、同じチームになった2つの都市が「バーチャル姉妹都市」として、その地域同士だからこそ生み出せる日本を元気にするアイデアを競いました。審査基準も、「斬新さ」、「自分ごと感」、「チームワーク」に加えて、「地域×地域×愛」という全国大会ならではのものでした。
全国大会は各地からの移動時間もあって午後からの開催となったため、アイデア出しの時間が地方大会よりも短く、かなりタイトなものだったのですが、さすがに各地の優勝・準優勝チームだけあってアイデアを固めていくスピードも速い!テーブルに配布されていた「ディレクソン3か条」も参考にしながら、どんどん各チームのアイデアが固まっていきました。
各チームが制限時間内に一度だけ「HELPカード」という机にある大きなカードを掲げることができるルールがあり、メンターである私の役割は、そのHELPカードを掲げたチームのお悩みをお聞きしてアドバイスをするというものでした。私がメンターをさせていただいたのは5チーム中2チームでしたが、それでも私としては真剣勝負です。何に困っておられるのか、残り時間の中でどういう方向で解決するのが最も良いか、といったことを私なりに考えて心を込めてアドバイスをさせていただきました。
そうして迎えた各チームのプレゼンテーションの時間。
各チームいずれも力が入っていました。そして、そのプレゼンテーションに対して、特別審査員の筧さんと光浦さんも全力でツッコミ!とても楽しい時間となりました。
そして、審査発表。
結果は、京都・山口チームの「基盤ダンジョン プロ県民育成ゲーム」が準優勝。旭川・高知チームの「家族にヘンパイ~バーチャル家族に会いに行こう」が優勝となりました!
京都・山口チームは、互いの街並みが碁盤の目になっている共通点に目を付けて、互いの地域の観光に「ダンジョン」というゲーム要素を入れ、ダンジョンを攻略するごとにその地域について詳しくなる=プロ県民になる、というコンセプトの地域活性アイデアを披露されました。これに対して、特別審査員の光浦さんからは「理系的なアプローチ」とのコメントもあり、実際にどのような番組となるのかが楽しみなものとなりました。
旭川・高知チームは、血のつながりがなくても「バーチャル家族」として繋がり合えるというコンセプトを、高知で見られる「返杯」文化を活用して、つながりを求める高校生が遠く離れた地域の人たちと「家族」として繋がっていくストーリーを実際にスマートフォンで録画した映像を使って披露されました。このアイデアに、もともと際立っていたメンバーの個性も相まって、とても説得力のある文句なしの優勝内容となりました。
このように、とても濃密な一日(半日)が繰り広げられ、その場に同席させていただいたことがとても有り難く思っています。
また、私自身もここで繋がった各地のキーマンの方々と、その後も個別に連絡を取り合えるようになっており、そのことにもとても感謝をしております。(神戸との意外なつながりのある方もおられて、ご縁を感じております)
なお、全国大会のイベントの様子は3月28日(木)にBS1で、優勝チームと準優勝チームのアイデアは5月6日(月)に総合テレビで生放送予定です。どんな番組ができあがるのか、今から楽しみです!!
「NHKディレクソン in 神戸」が平成最後の週に開催予定!
昨年から今年にかけて、NHKのディレクソンに複数回関わらせていただき、とても感謝しております。
そして、有り難いことに、次は私の地元・神戸でもディレクソンの開催が確定しました!しかも、私が実行委員として関わらせていただいている「078」の一環で 4月27日(土)に、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)にて開催させていただけることになったのです!
これは、ぜひ神戸の各分野のキーマンの方々にも参加していただきたいですし、私自身もディレクソンにお世話になった人間としてご協力できることはさせていただきたいと思っております。
それでは、皆さん、当日は神戸でお会いしましょう!!