KDL BLOG

2019.08.29
採用CSR活動

IT企業で高校生をインターンシップ受け入れしてみた

人事戦略チームの真鍋です。

タイトルだけ見るとすごい響きですが、神戸星城高校の1年生をインターンシップで受け入れましたので、その様子をご紹介します。

なぜ受け入れたのか

今回、神戸星城高校 副校長の熊見様より、インターンシップの受け入れを打診いただきました。前年度も企業見学にお越しいただいており、以来お付き合いさせていただいております。

◎当時のブログはこちら↓
神戸星城高等学校の1年生が企業見学に来られました

今回は特進Sコースの学生2名を受け入れたのですが、コース紹介にもあるとおり、「新たな価値を創造できる人材に」育成することをゴールとしており、当社が掲げている理念にも通じる部分があり、神戸に根差した企業として学生のお役に立てるのであればと、インターンシップの受け入れをさせていただきました。

どんなインターンシップを実施したか

8/5~8/9までの5日間のインターンシップを次の内容で行いました。

1日目:会社・業界・働くということについての説明、現場体験
2日目~4日目:現場体験
5日目:発表準備、発表

(1)会社・業界・働くということについての説明

まず、そもそものインターンシップの目的が、IT企業で働くとはどういうことか、どんな能力が求められるのか、を肌で知るというものでした。

したがって、当社が展開している事業について説明したり、働く楽しみなどの話をさせていただきました。神戸にある中小企業が、関西初のMRPP認定を取得したことや、AIを用いた開発などを行っていることなどをお伝えすると、「中小企業でもこんなにすごいことをやっているんだなと思った」とうれしいコメントをいただきました。

※特にAI社長の記事は爆笑をかっさらうことができました。
AI社長の記事はこちら⇒ 真面目に働く社長創ってみた。

(2)現場体験

2学期からmonacaを用いた開発演習を行うと聞いていたので、アプリ開発に関わる現場体験を実施しました。今回はNuxt.jsというフレームワークを用いてPWA(ProgressiveWebApps)でアプリを実現していただきました。

まず「普段の学校生活で困っていることをアプリで解決しよう」というテーマで、2人にはそれぞれ課題の洗い出しや、どんな機能が必要かなどを考えてもらいました。そこから成果物の作成を目標に実装してもらいました。

(3) 発表

KDLのインターンシップでは、最後に必ず成果発表をしてもらっています。アウトプットの機会を大事にしているためです。当日は、現場担当者2名、人事担当者2名で発表を聞き、成果物の今後の展望などについて質問させていただきました。

現在類似したサービスもついて紹介したところ、自分で作成した分、そのサービスのすごさがよくわかるようで、驚かれていたのが印象的でした。

少ない期間でしたが、頑張って取り組んでいただけました。たくさんの大人に囲まれる経験もほとんどない中、緊張されたことと思います。

成果物

実際の成果物とQiitaに関して、インターンのお二人にそれぞれ許可をいただきましたのでご紹介します。

Qiita:4日間の体験
成果物:バスがいつ到着するかがわかるアプリ

Qiita:4日間の体験を振り返って
成果物:定期テストの結果を見られるアプリ

マークダウン記法も知らなかった学生がたった5日で…すげえ。

担当コメント

受入担当(デジタルビジネス本部:別城)

別城これまでもインターンの受け入れは行ってきましたが、主に大学生、大学院生の受け入れでした。今回は高校生の受け入れというところで、進め方やフォローの仕方、この1週間という短期間で形になるのか、など不安はありました。

プログラミングを始めて、わからない単語だらけというところから実質4日間でかなり成長したんじゃないかと感じたので、素直に「高校生のポテンシャル半端ねぇって」と驚きました。

今回インターンに参加していただいたお二人からは「IT企業は具体的にどんなことをしているのか」「どういう進め方で開発しているのか」を知るという目的を聞いていました。

KDLはいわゆるSIerですので、お客様が抱えている課題などをヒアリングし、ITの力で解決することが我々の役割です。今回のインターンでも、学校生活の課題に対する解決策を考えてもらい、それに合わせて成果物を制作するというところで、なんとなくのイメージは掴んでもらえたんじゃないかと思います。

これからやりたいこと、興味を持つことがどんどん増えていくと思いますが、今回のインターンがきっかけで「エンジニアになりたい!」と思ってもらって、数年後にはエンジニアとして活躍している彼女たちの姿が、、という将来が見られると嬉しいですね。今後のご活躍を期待しております!

人事担当(人事戦略チーム:真鍋)

真鍋今回、高校生のインターンシップ受け入れを通して、彼女らに学んでほしかったことは、次の2点です。

(1)アウトプットの重要性
(2)目的を明確に持ち、手段にとらわれないことの重要性 

1つ目は、所属するコースもPBLに基づく教育手法を選定されているだけに、一人で黙々と課題に取り組むのではなく、できていなくても外に出してみて、フィードバックを受けることの大事さを身をもって知ってほしいと考えたためです。
実際に発表してもらって、成果物の一つとして出来上がったバスのシステムについては、今大流行中のMaaSに関わる内容でしたし、アウトプットすることで周辺知識をインプットできたことはよかったのではないかなと思います。ぜひ学校でもアウトプットの機会を増やしてもらえると良いなと思いました。

また、当社でも掲げている通り、ITはあくまで手段でしかなく、お客様の課題解決を達成したいから今の事業を展開していっています。今回は、WEBアプリケーションの開発に着手いただきましたが、それを通じてなしえたい事があるということを肝に銘じてもらいたいなと思いました。

ありがたいことに、多数のインターンシップの応募もいただいておりますので、引き続き学生のためになる、インターンシップ等を実施していけたらと思います。