KDL BLOG

【人事の目線】新入社員研修で感じたKDL WAY:準備期間編

新入社員研修の下準備

先ほど「22日間続いた~」と記載しましたが、実は人事による下準備はその1か月以上前から始まっていました。

  • 研修の目的設定・確認
  • 研修全体のスケジュール設定
  • 研修担当者の日程調整
  • 人事側から伝えるコンテンツ内容の修正・作成
  • 模擬開発研修のテーマ・要件検討
  • 部屋や備品など必要ツールの確保

文字にしてしまうと簡単&地味な作業なのですが、実際に対応してみるとそれなりの時間と労力を費やす業務です…。
研修期間中に新入社員へどのようなことを伝えるか、そしてそのためにどのようなコンテンツを用意すればいいのか、計画を練っていくのです。
 
例えば、KDLでは新型コロナウイルスの流行を機に社内の出社人数を制限し、社員自らがテレワークか出社を選ぶハイブリッド勤務を採用。現在も社員158名のうち100名以上がテレワーク勤務を行っている日々が続いています。
その分、情報共有の重要性が高まっていると判断し、業務コミュニケーションに関する研修内容を0から作り直しました。その他の研修コンテンツも、より現在の仕事内容に合ったものに一つ一つブラッシュアップしていきます。
 
また、KDLの新人研修では毎年、3週間弱の期間を使い新人だけでシステム開発を進めチーム開発の難しさや意識するべきポイントを学ぶ『模擬開発研修』を行います。こちらも、新人たちの持つスキルや得意分野は毎年バラバラですので、昨年の内容をそのまま踏襲するというわけにはいきません。

 sin2022jinji02.jpg

(模擬開発研修キックオフの資料より一部抜粋)

「アイデア出しから新人たちにしてもらう?人事がクライアントとして依頼する形をとる?」
「使用するツールはある程度固めるべき?逆に自由なほうが良い?」
「人事以外はどの部署の方にどのような範囲で協力をしてもらう?」
 
模擬開発に関する詰め作業に関しては、実は4月に入って研修が始まってからも連日打ち合わせをしていました。
(模擬開発が始まる前の週に何とか固めることが出来ました…)
 
新卒入社の社員たちにとって、これが恐らく人生最初で最後の新入社員研修です。
この22日間を最大限有意義なものにするために何が出来るか。
頭から煙が出そうなほど考えを練っていきました。

全社で作り上げた『新入社員のための研修』

実を言うと私もこの2月にKDLへ中途入社してきた新参者になります。
前職はIT系というわけでもなく(というか人事ですらありませんでした)、入社前から自分なりに勉強していたとはいえ、エンジニアが持つ考えを掴めているわけではありません。

またKDLには多種多様な事業が存在し、新人たちも様々なチームに配属されることが決まっています。各部署によって、目的も求めるスキルも業務内容も全く違います。
そういったなかで「これが絶対的な答えだ」と人事が決めるのではなく、様々なメンバーから意見をいただくことで『人事が満足するための研修』ではなく『新入社員のための研修』を形作れたのではと思っています。

例えば2年目になる社員に昨年の研修内容についてヒアリングをしました。
実際にKDLの新入社員として研修を体感しているからこそ、「こういうコンテンツがあったら良かった」という意見は改善のための大きな材料です。

また上述の模擬開発研修については、開発プロセスの改善や品質管理を担うチームや社内DX推進チームから多角的に意見をもらいました。
「この要件は細かすぎるのでもっとこんな形で表現するのはどうですか?」など、人事だけで考えていては辿り着けない観点でアドバイスをいただき、模擬開発のブラッシュアップを進めることができました。
他にも書ききれない程、様々な社員にアドバイスやご意見をいただきながら研修を設計していきました。

研修準備で感じたKDLの『社風』

sin2022jinji01.jpg

「様々な社員に協力していただきました!」と書きましたが、そもそもどうして皆さん協力してくださるのかなと少し疑問にも感じていました。(教えてもらっている側のくせに…)それぞれ日々の業務で忙しくされているにも関わらず様々なアドバイスを下さったり、私の初心者丸出しの稚拙な質問にも丁寧に回答してくださったり…。

入社したての私としては「何故そこまでやってくれるのだろう?」と感じる部分もありました。ただ今ではこれこそがKDLの『社風』なのだと認識しています。

KDLの経営理念であるKDL WAYには【前進】【探究】【共創】という3つの考え方が示されています。
KDLには多様な考え方の社員が働いているという事は入社直後から実感していたのですが、この3つの考え方に関しては社員に共通して内在していると感じます。

「せっかくやるならばより良い形を目指す」「社員から相談されたなら出来るだけ思いに応えたい」
こういった思いが浸透しているからこそ様々な形で協力をしていただき今回の研修準備を進めることが出来たと思いますし、研修以外の業務やプロジェクトにおいてもこれらの考えがKDLの仕事の質に繋がっているのだろうと実感する出来事でした。

まとめ

四苦八苦しながらも、より良い研修にしたいという意気込みで内容を細かく精査し進めていました。振り返るとこの研修準備において、私自身も【前進】【探究】【共創】の考え方が表出していたのかもしれません。

色々と創意工夫はしたものの、それでも研修運営後には反省点も多数出てきました。それらも改善の糧として毎年ブラッシュアップしていき、KDL WAYに共感してくれる未来の新入社員たちに、より良い研修を準備していきたいと思います。

後編では研修運営中の出来事を通して感じたことなどをお伝えしていきます。
こちらもぜひご覧くださいー!

■【人事の目線】新入社員研修で感じたKDL WAY:研修運営編 はこちら!