紙書類をデジタル化するとき、エクセル帳票をシステム化するとき、システムをリプレイスするとき、お客様がどのようなところで悩まれ、導入後にどういう問題が起こりうるのか。長年お客様企業の業務に合わせてシステムを開発してきたKDLにはノウハウがあります。
そのノウハウと、自社でもkintoneを利用している経験から、KDLはお客様の課題を解決する手段のひとつとして、kitnoneを活用したシステム開発や導入支援のソリューションをご提案しています。
KDLだからこそご提供できるkintoneソリューションについて、デジタルビジネス本部System Integrationチームの遠藤に聞きました。
Keyword
kintone
(キントーン)
プログラミングの知識がなくても、ブラウザ上で必要な項目をドラッグ&ドロップで配置すると業務アプリがつくれる、サイボウズ株式会社提供のノーコードツール。承認経路や業務フローの設定も経路やフローの順番に沿って選択するだけで設定できる。
まずは社内で。10年間で800個の経験値
遠藤さん、今年の2月に兵庫県内の各商工会議所職員の方24人を前に kintone の話をされていますよね(ブログ記事)。皆さん、kintone はご存知でしたか?
遠藤名前だけなら半分強くらいはご存じでした。
kintone をすでに使っていらっしゃるところも2〜3件ありました。
文系管理職トヨエツ(豊川悦司)部長が楽しそうに自分でアプリをつくっているテレビコマーシャルの認知効果、ありますか?
kintone紹介サイトのスクリーンショット
遠藤ありますね。電車の中の吊り広告もありますし。ただ、「kintoneの名前は知っているけれど、何ができるのかはよくわからない」ということはまだ聞きます。
そういうとき、遠藤さんは何ができるって説明するんですか。
遠藤「自分たちでシステムがつくれますよ」と、一旦言います。
「一旦」ということは、二の矢がある?
遠藤二の矢は、「自分たちでつくることができるけれど、ユーザー企業さんだけだと難しいことがあります」的なお話しになります。
遠藤 満 えんどう みつる
株式会社 神戸デジタル・ラボ
デジタルビジネス本部 System Integrationチーム所属
兵庫ヤクルト販売さんへの kintone 導入事例を KDL サイトで拝見しました。KDLへご相談いただく導入支援はどんな内容が多いですか。
遠藤さまざまですが、大きな商品マスタと連携させる注文管理アプリづくりとかが多いですね。
元は Excel のファイルでやっていたような?
遠藤そうです。
縦と横にどんどん長くなっていって、商品マスタと連携させるための謎のマクロがあちこちに埋め込まれて、どんどん重くなっているような Excel のファイル?
遠藤そのパターン、多いです。
kintone はそういう謎の Excel ファイルを喰わせれば一旦アプリのかたちにしてくれるわけですが、それを使いやすいものにするためにはKDLが持つ「二の矢」のノウハウが役に立つ、ということでしょうか?
遠藤はい。あと、今、KDL には、KDL社内用につくったkintoneアプリが800個あります。
はっぴゃく! KDL が社内用にkintone導入して何年くらい経っているんですか?
遠藤10年くらいです。
じゅうねん! 平均で年80個、毎月6個以上のアプリをつくってきた勘定になりますね。ということは、社内での kintone アプリの使われ方も、KDL がお客さまに kintone のサービスをご提供するときのノウハウの中に入っている?
インタビュアー
石井 伸介 いしい のぶすけ
株式会社 神戸デジタル・ラボ
広報アドバイザー
遠藤はい、自分たちの経験値として入っています。自社で kintone を使い込んでいることがうちの強みだと思います。実際に kintone を使っているので、「どんなふうに使っているのか」「使いはじめるとどんな問題が起きるのか」を、聞いた話としてではなく、自分で感じて思っていることとして言えるんです。たとえば、KDL 社内で kintone アプリを800つくったといっても、全部使っているのかと言ったら使っていないんです。システムの会社としてはどうかと思いますが(笑)、どういうアプリが使われなくなるのかが実際にわかっているわけです。
kintone はプログラミングの知識がなくてもアプリをつくることができる。しかし、そのつくりやすさゆえに、実際の仕事に使えない、いわゆる「野良アプリ」を増やしてしまうリスクもある。そのあたり、「ノーコードだからって何でもできると思っちゃうとヤバいですよ」といった勘どころというんでしょうか、それも KDL がご案内することができますか?
遠藤はい。社内に野良アプリがいっぱいできているという問題は、今、いろんな企業で起きていますし、大きな企業ではアプリをつくるルールづくりが行われているところです。それは我々 KDL の経験でもあるわけです。KDL が社内用につくった kintone アプリをお客さまにお見せすることもあります。信憑性があるので、ぐっと距離が縮まります。デモイメージがあると、お客さまに理解していただけるまでのスピードが全然違う。それができるのがうちの強みです。
「お客様のお客様」にまで目を向ける
実際のアプリの画面
このたび KDL では、従来の「内製化支援」「フルオーダー」に加えて、 kintone 導入の「セミオーダーサービス」を始めると伺いました。まだ正式名称が決まっていないので、現時点の呼称が「kintone セミオーダーサービス(仮)」ということも伺っています。この「kintone セミオーダーサービス(仮)」は、今までの kintone 導入サービスとは何が違うんですか?
遠藤あらかじめ8〜9割方できあがっているアプリ(テンプレート)を、お客さまのニーズにぴたりと合うように KDL で完成させましょうというサービスです。そのほうが、ゼロからつくるよりもお客さまとのお話がしやすいんです。たとえば出張費精算アプリをつくろうとしたとき、何もない状態からだと、「どんな項目がいりますか」からお話が始まるわけですが、8〜9割方できあがっているアプリをご提示すれば、お客さまから「うちは海外出張ないから、この項目いらない」「こういう項目をひとつ足して」とお話を伺うことができます。こちらも聞きやすいですしお客さまも説明しやすい。
お客さまから「kintone を導入したい。その『セミオーダーサービス(仮)』というものを使ってみたい」とお声がかかったとき、KDL は何から始めるんですか。
遠藤お客さまの導入ご担当者の方──多くは社内情報システム(情シス)ご担当者の方と作戦会議をして、その方から社内のことを伺います。情シスご担当者の先には、その方にとってのお客さま、つまりは社内で利用する社員の皆さまがいらっしゃる。そこまで目を向けながらお話を伺います。
KDL は今日まで長く、さまざまな業種のお客さまのシステムインテグレーション(SI)を手がけてきています。その経験の中でたとえば、「システムを入れたときに、お客さまの情シスご担当者と先方の社員さんとの間でどういう悩みが生じるか」を数多く見ているわけですよね。
遠藤はい。今、KDL には、その専門部隊「エンゲージメントリード(EL)チーム」もあります。ELは情シスの人と話すだけではなく、利用部門の社員さんにも来てもらって、いっしょにお話を伺っています。
ITに詳しい人同士だけで話を進めるのではなく、最後にそれを使う人たちもお呼びして、聴く、と。
遠藤はい、情シスの方も社内の声を全部吸い上げることはなかなかたいへんですから。
こういうお話を聞くと、技術の話だけと思われがちなシステムづくりの仕事が、実は人間どうしの仕事なんだと思うわけですよ。
遠藤KDL の社内にはもちろん技術にむちゃくちゃ強いエンジニアもいますけれど、お客さまのお話を引き出す経験を積んだ者もいます。その組み合わせはお客さまのお役に立ちますし、うちの強みだと思います。
2024年7月1日
「kintoneセミオーダーサービス」ご提供開始
「kintone セミオーダーサービス(仮)」はいつスタートなんですか?
遠藤7月1日予定です。そのときまでには正式なサービス名が決まっていると思います。「kintone セミオーダーサービス」か「kintone テンプレートサービス」のどちらかになると思います。(※インタビューは2024年5月13日に実施)
kintone セミオーダーサービス(仮)はお値段ナンボなんですか?
遠藤そこはお客さまのお話を伺わないとわからないというのが正直なところなんです。「こんな感じだったら100万円ですよ」という目安は KDL のウエブサイト上に掲載しようと思っています。
いちいち(仮)と入れるとどうにも落ち着かないので、「kintone セミオーダーサービス(仮)」、早く正式名前を決めてください(笑)。
遠藤はい(笑)。できるだけサイボウズ社さんが使っている言葉に合わせようと思っています。そのほうがお客さまが持たれる kintone のイメージに合うと思います。
書類の山を一緒に崩しましょう!
kintoneセミオーダーサービスの詳細はこちら
KDLにはセミオーダーサービスの他にも
kintoneを用いたソリューションがあります。
kintone図書貸出管理パッケージ
自社の課題解決から生まれた、図書の管理アプリを作成するパッケージ製品です。kintone上で図書と貸出管理ができます。カメラで図書のバーコードを読み取ると、表紙画像などの図書情報を自動取得でき、貸出・返却もボタンひとつで簡単です。買い切りなので継続的なコストはかかりません。
※kintoneを利用している企業や組織等でご利用いただけます。
MONOVATE株式会社 様
当社には、仕事に関係するあらゆる本・雑誌を会社負担で何冊でも購入できる社内制度「無制限書籍購入制度」があり、その書籍の購入申請から承認、その後の管理のために「kintone図書貸出管理パッケージ」をカスタマイズして利用しています。”気軽に本を読む、読書習慣をつける”というこの制度の理念を果たすために、「簡単に購入申請ができ、簡単に管理ができる」アプリの実例を探していたところこのアプリを見つけました。
使い方は非常に簡単で、ISBNさえ入力すれば、書籍情報も書影も一発で反映されるので、何の手間もなく管理ができます。図書を管理するだけであれば、このプラグインを一つ導入するだけで万事解決します。また、カスタマイズ可能なプラグインですので、当社のようにこれをベースに機能を追加したい場合にも非常に便利です。
事例の詳細はこちら
kintone開発・導入支援
内製化支援
定額制システム開発サービス
(伴走サービス)
ご相談内容をもとに、実現可能な内容や範囲を決定したうえで、お客様自身でkintoneシステムを作っていただけるようご支援します。(初回ヒアリング+開発打ち合わせ4回)
こんな方へおススメ
- 自分たちの手でシステム構築したいが、詳しい社員がいないのでプロにサポートしてほしい。
フルオーダー
受託型システム開発サービス
お客様のご要望に応じてシステムをご提案し、ご予算に合わせてシステム構築を行います。「外部への情報公開」や「他システムとの連携」など自社開発では難易度が高いシステムに対応できます。
こんな方へおススメ
- kintoneで業務改善を進めるために、課題の整理をして活用のイメージを明確にするところから支援してほしい。
- 実現したいことはある程度決まっているので、システム構築は専門家に任せたい。
アフターサポート
安心サポートサービス
運用時におけるkintoneの疑問やトラブルを
専門のスタッフが解決し、「社内DX推進」をサポートします。
クラウドの設定不備による事故に注意
AWS環境の
クラウド
セキュリティ
設定診断サービス
企業におけるクラウドサービスの利用率は上昇傾向が続いており、今後更なる利用の増加が予測されます。
一方、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の発表によると、不正アクセス被害の原因のうち「設定の不備」は2番目に多く、同機構が毎年発表する「情報セキュリティ10大脅威」の組織向け脅威でも「不注意による情報漏えい等の被害」の順位が年々上昇しており、「設定不備」によるセキュリティ事故が増加傾向であることが顕著に現れています。
CISベンチマークv3.0.0に対応した診断サービス
~クラウド設定の不備を最新基準で確認可能に~
「クラウドセキュリティ設定診断サービス」は、AWS環境に存在する様々なリソースの設定に不備がないかを診断するサービスです。AWSが提供するセキュリティサービスを用いた自動診断と弊社エンジニアによる手動診断を組み合わせて、CISベンチマーク(※)に沿ってAWS環境を診断、その診断結果をリスクや修正方法とともにレポートにまとめてご報告します。
CISベンチマークの最新版v3.0.0では、確認手順や対策方法が、ユーザにとってより分かりやすい内容にアップデートされています。クラウド設定に不安をお持ちの方は是非、CISベンチマーク最新版のv3.0.0に対応したProactive
Defenseのクラウドセキュリティ設定診断をご検討ください。
特に、インフラにAWSを用いたシステムを開発する、開発ベンダー様やシステムを内製する企業様にご利用いただきたいサービスです。
※米国の非営利団体「Center for Internet Security(CIS)」が提供する、システムを安全に構成するためのセキュリティのベストプラクティス。
20%OFF
キャンペーン
実施中
実施中
Proactive Defenseではサービスアップデートを記念し、特別にキャンペーンを実施いたします。
※上記は1リージョン分の価格です。診断対象となるリソース数の上限を超えた場合は追加費用が発生します。
Microsoft
ソリューションパートナー
Data & AI (Azure)分野の
認定を取得
KDLは、2024年6月6日、マイクロソフトのパートナープログラム「Microsoft AI Cloud Partner Program(MAICPP)」において、「Data & AI (Azure)
ソリューションパートナー」の認定を取得しました。
「Data & AI (Azure)
ソリューションパートナー」は、複数のシステムにまたがるデータを管理し、分析やAIソリューションの構築を支援できる、幅広い技術力と実績を有することを証明するものです。
KDLは、このソリューションパートナー認定の取得を機に、日本マイクロソフト株式会社との連携をさらに深め、パートナープログラムを活用した具体的なご提案やスピーディなソリューション提供などによって、お客様のDXやデジタル事業創出をご支援してまいります。
社内ハードニング競技会
「KDL-Hardening」を開催
AWS環境の堅牢化を競う
KDLでは、お客様に安心してお使いいただけるシステムをご提供するため、開発者全員にセキュア開発トレーニングの受講を義務付けるなど、開発者がセキュリティを学ぶための機会を大切にしています。
今回は、セキュリティを実践的に学べる機会を増やそうと、「ハードニング競技会」(Hardening
Projectが主催するセキュリティ堅牢化の競技会)への参加経験を持つ社員が、その経験を活かして社内で「KDL-Hardening」を独自に企画。KDLの開発案件でもよく利用するクラウドプラットフォーム「AWS(Amazon
Web Services)」環境の堅牢化を競うイベントとして開催しました。
イベント当日の様子や、社内ハードニング競技会を開催して感じたことなどをKDL公式ブログでご紹介しています。
SORACOM Discovery2024
株式会社ソラコムが主催する日本最大級のIoTカンファレンスである「SORACOM Discovery 2024」に出展します。
今年のテーマは、「変える、今ここから」。
ビジネスを、生活を、社会を変えようと挑む先駆者、実践者とともに、IoTやAIを含む技術の最新トレンドや、IoTのビジネス活用事例など多彩なコンテンツをご紹介します。
会場のみで体験できる1日限りの機会に、是非ご参加ください。
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2024年7月17日(水)9:00~18:45
9:00 受付開始・展示会場オープン、10:00 基調講演開演 - 東京ミッドタウン(東京・六本木)
- 無料
- ソラコム株式会社