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VUIって実際のところどうなのよ?デブサミ登壇レポート
「内緒のつもりだったんですけど、もう公式サイトで広まっていろんな人から言われるので観念します。デブサミ関西(Developers Summit2018関西)に登壇します。」
と新技術活用推進班のスマートスピーカーマニア、金谷が広報担当に連絡してきたので、えらいこっちゃと、当日神戸国際会議場まで取材に行って参りました。ブログでレポートいたします。
デブサミこと「Developers Summit」は、技術的なことだけではなく、業界のトレンドやエンジニアの仕事の進め方、考え方や生き方に至るまでいろんなテーマで登壇される人気のカンファレンスイベントです。
会場に着くと、KDLのエンジニアもちらほら参加していました。このようなイベントやコミュニティへの参加には非常に柔軟でむしろ奨励しているKDLです。
VUIでやってみたこと?
話の最初は、自己紹介やなぜVUIを追求し始めたのかということから。もともと儲かりそうだぞと思って個人的に興味を持ってスマートスピーカーを買い集めたり開発を始めたそうですが、「新技術活用推進」の業務としてやってみなと上司に言われてビジネス活用を真剣に考え始めた金谷。
Googleアシスタントでクイズを作ったり、採用イベントのブース対応をスピーカーにさせてみたり、視覚障害者向けに音声で降車ボタンを押すシステムをハッカソンで提案したり、自分でやってみたことを紹介しました。
金谷が今回の登壇でご紹介した一部は、ブログでも発信していますのでぜひご覧ください!
視覚障害を持つ方の日常を豊かに。ハッカソンでバスの乗り降りをサポート
078KOBEブース出展!SHACHIKUN出展準備から当日まで
VUIはビジネスになるのか
実際にビジネスになるのかの検証結果も「甘くなかった」と赤裸々に紹介。でも、やってみたからこそ得られた得られた課題や気付きは大変興味深いものです。こういう失敗話も温かく笑ってくださるなごやかな会場の雰囲気はいいですね。
VUIの今後
金谷は、VUIは、音声のログから人々の興味関心を探ったり、子どもを抱っこしたままで何かを操作するような日常のちょっとした手間を解決できるところに便利さがあり、またアクセシビリティは非常に優れている、とまとめました。
最後に、VUIに興味を持ったきっかけとなった、ウェアラブルデバイスの話に。少し前に話題になったGoogle Glassなどのウェアラブルデバイスが伸び悩んだ、その原因のひとつはハンズフリーが魅力のはずのデバイスが日本語の音声に対応していなかった点である、と話しました。
でも今は、大手企業がAIアシスタントを開発し、搭載したデバイスも増えています。世界中のエンジニアが開発できる環境も整ってきました。金谷はこれらの状況を説明し、
「だれもがVUIを日常的に使いこなす時代があと数年でやってくると思います」
とVUIの未来を締めくくりました。
VUIの奇跡を感じる「My Line powered by Google」
金谷はVUIの事例として、インターネットのない環境でも電話をかけて音声検索できる「My Line powered by Google」を紹介。2018年の5月からコロンビアで試験運用が開始されています。
フューチャーフォンから電話をかけて、Googleアシスタントに質問するとGoogle検索ができる、というもの。VUIがインターネットを補っている事実に驚愕です。音声だからこそ実現できることが、まだまだあるのかもしれないですね。
登壇のスライドはこちら。
所感(金谷より)
登壇後、数名の方から質問や相談を頂き、ありがたかったです!特に、工場向けのシステム開発に取り組んでいる方からは、「工場では手が汚れており、GUIを扱いづらいシーンがある、VUI活用のニーズが高い」というお話を伺うことができ、話がとても盛り上がりました!^^
お越しいただきました皆さま、ありがとうございました。
筆者:松丸恵子
広報室